あなたのご自宅ではどんなわんちゃんと暮らしていますか?
小型の室内犬、近年世界中で人気の柴犬、大型の狩猟犬・・・沢山の犬種がありますね。
では、そんなわんちゃんが家の敷地内で遊ぶとしたら、建物の中か「お庭」、となりますが、一体どんなお庭づくりをすれば良いのでしょうか?
ざっくりと大まかではありますが、犬のタイプ別に好ましいお庭をご紹介します!
犬のタイプ
犬は様々な犬種があり、それぞれが個性豊かです。それが魅力でもあり、そして性格が合う犬を選んで家族に迎え入れれば、とても素晴らしい家族の一員となってくれます。
そんな犬の犬種は、日本国内の犬種認定機関である「ジャパンケンネルクラブ(JKC)」に登録されているだけで208種!
国際畜犬連盟(FCI)で認められている犬種に至っては355種類にも上るようです。
ジャパンケンネルクラブ(JKC)も国際畜犬連盟(FCI)に加盟しており、国際畜犬連盟は犬種を10のグループに分けて分類しています。
詳しくは→ こちら(ジャパンケンネルクラブWebサイトに遷移します)をご覧ください。
この10の分類の中でも最も犬庭づくりのポイントになるのが、それぞれの犬種の「性格」です。
個体差はもちろんありますが、お庭づくりで肝になって来るのは
・神経質
・攻撃的
・聡明
・天真爛漫
主に上記4つの性格でしょう。
そして犬庭づくりの重要点は「犬と家族がリラックスして健康に暮らせること」「犬によって周囲へ悪い影響を及ぼさないこと」だと言えます。
ここからは上記4つの性格特性に合わせた、犬庭づくりを見ていきましょう。
犬庭づくりのポイント
◆神経質な犬
神経質な犬は警戒心が強く繊細であると言え、ストレスを感じやすい性格です。
ちょっとした変化や違和感、物音にびっくりしてしまったり、初めて見るものや音に強い警戒心を抱きます。
今回は後天的に神経質な性格になる場合の原因については触れませんが、神経質な犬にはとにかく外部刺激を極力減らし、穏やかに過ごせるお庭をつくってあげる必要があります。
・内から外が見えないフェンス・壁など
お庭の囲いは、隙間や透け感がないウォールタイプが良いでしょう。
また、前面道路だけでなく来客が通る「門、アプローチ、玄関、駐車場」などもしっかり遮るのがお勧めです。
知らない人間が視界に入ったり聞いたことがない声が聞こえたりするのは、犬の警戒心や不安感をあおってしまう可能性があります。それによってストレスを感じ続けると、吠え癖が付いてしまうこともあるほどです。
自分のテリトリーには入ってこないと犬が感じられるよう、家族以外の人間と犬の空間をしっかりと分けることが重要です。
外からの視線を一切遮った、安心の犬庭
・ガーデンルーム、ガーデンリビング
お庭にせり出した遊び空間として、雨でも気兼ねなく利用できるガーデンルームや、屋内感が好ましくない場合はガーデンリビングなどは大変有用です。
特にガーデンリビングは、壁と屋根で二、三方を囲いながらもお庭の景観を堪能できる第二のリビングとして、犬が遊ぶ間に家族も同じ空間で過ごせる点が、犬にとってストレス軽減・安心感につながります。
吹き曝しのお庭に比べると、三方囲えることで外部からの視線や音を遮る効果があり、また室内ではできない遊びも可能で家族とのコミュニケーションにも良い影響を得られるでしょう。
お大臣気分?わんちゃん専用ガーデンルーム
◆攻撃的な犬
野性味や防衛本能が強い犬は攻撃的になりがちで、古来牧羊犬・牛追い犬や狩猟犬だったなど元々体格が大きくパワーがあることが多いです。
しばしば人間に襲い掛かるなどの事故も起こってしまっており、人間に服従するようしつけることは当然ですが、お庭づくりにも工夫が必要です。
・しっかりと日光を浴びられるつくりに
人間もそうなのですが、日光を浴びることで「セロトニン」と言う神経伝達物質がよく作り出されます。これは精神の安定や安心感・平常心を高めるなど、「幸せホルモン」と呼ばれ、特にストレスに対して効能があるそうです。
雨風を避け休憩できる日陰は確保しつつ、お庭が暗がりにならない工夫をしましょう。特に普段室内で暮らしている犬には、安心できる自宅敷地内で日光浴できる環境がとても大切です。散歩でも良いのですが、リラックスして寝そべることができるお庭での日光浴は、犬のストレスを大幅に軽減してくれます。
気持ちよさそうに爆睡(笑)
・家族以外が侵入できないことを明確に見せる
攻撃的な犬は、縄張り意識や自分の物への執着が強いことが多いです。
このような犬の場合、人間に危害を加えないためでもありますが、「犬の縄張り空間であり誰も侵入しない」事が明確な、犬にとって安心なつくりであることが大切です。
神経質な犬と同様、視界を遮ることができる壁様の仕切りも良いでしょう。
犬庭空間と人間が通る空間を頑丈な素材の壁や格子でしっかりと区別し、家族以外の人間がむやみに近づかない空間にすることで、犬が安心感を持って寛げる場所にすることができます。
ピットブルのパーソナルスペース専用格子
◆聡明な犬
賢く聡明な犬は、牧羊犬・狩猟犬・使役犬など人の仕事や暮らしの手伝いをしてくれる犬種であることが多いです。
そのため体力があり力も強く、また好奇心が強い性格の場合が多いと言えるでしょう。
・匂いやボール遊び、アスレチックなどのアトラクション
賢い犬は頭を使い動きまわる遊びができるお庭がとても向いています。犬に無害な植栽でノーズワークができるお庭や、飛び越え・回り込みなど頭を使う動きが必要なアスレチック様のアトラクションを設置してあげるのも良いでしょう。
聡明な犬にとって脳に刺激を与えることは、運動と同じくらい大切なことですので、「飼い主と一緒に頭脳遊びができるお庭」を目指しましょう。
ご近所さんのわんちゃん達も一緒に遊べる犬庭
・頑丈な脱走防止柵と足腰に優しい地面
賢い犬は大型犬に多い印象ですが、大型犬は力が強く強健であるほど脱走リスクが上がります。しつけがうまく行っていないと、有り余る体力がそれを発散させる場所を求めて、脱走へと気持ちを導いてしまうからです。
簡単に乗り越えられる高さの柵や、体当たりで破壊できてしまう強度のフェンスは避けましょう。足をかけられる横桟も、よじ登ることができるのでおすすめできません。
そして大型犬が年を取ってくると、体が大きい分足腰への負担も大きくなります。
歩くのがつらくなると運動不足に陥り、ストレスや病気・故障にもつながってしまいます。
お庭の地面は足腰に優しいつくりにしてあげましょう。
具体例としては、天然芝や毛が柔らかな人工芝で足への衝撃や冷え・暑さから守る、段差にはステップを作らずスロープにする、滑らない地面、などが挙げられます。
人工芝スロープの足腰に優しい犬庭
◆天真爛漫な犬
大好きな飼い主さんと遊んでいて楽しいな~★と遊びに夢中の天真爛漫な犬。勢いあまって事故が起こることは実は多いです。
・とにかく脱走防止
天真爛漫な犬は小型の愛玩犬などに多く、普段は室内飼いなのでお庭でテンションが上がりきって「しでかしてしまう」ことが多々あると言えます。
・ちょっと飛びついたらあけられてしまう「門扉」
・穴掘りですぐ抜けられてしまうフェンス
・足を引っかけられれば超えられてしまう横桟フェンス
・犬が口にすると有害な植栽
・滑りやすい質感のタイルや舗装面
上記のようなお庭づくりはまず避けましょう。
その上で、天真爛漫さにも個性があるので、それぞれに見合った防止策が必要です。
スライド式で犬には開けられない門扉/LIXIL:アウタースライド
・トイレ
お庭でたくさん動きトイレをしたくなっても、足を拭いて室内に戻す間我慢させることになり健康に良くありません。しかしお庭のどこでも許してしまうわけにはいきません。
そこで、お庭でもトイレをしていい場所を決めるため砂利帯などで水を流せる様にし、外でのトイレ場所をしつけられるようにすると良いでしょう。
天真爛漫な犬は甘えん坊な場合が多くメロメロにされてしまいたくなりますが、しつけはきちんとできる環境にしておくことが大切です。
犬庭は方法を知っているプロに任せよう
大まかな犬の性格に合わせた犬庭ポイントを紹介しましたが、あなたの犬はどの性格に当てはまりますか?
しつけに失敗して攻撃的な犬になってしまったり、神経質だけど甘えん坊な子もいたりしますよね。
ご家族と犬との暮らしを健康で楽しく送れるよう、ぜひお庭には拘ってくださいね。
私達は犬とご家族にとって幸せなお庭づくりをお手伝いいたします★
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