エクステリアのマテリアル
エクステリアを構成する要素は数えだしたら止まらないほどたくさんあります。その組み合わせでエクステリアの世界観ができあがります。
京都の街並みは景観計画によってマテリアルの素材、色彩、サイズなどが細かく決められていることで保たれている、と言うお話を「京都のエクステリア・外構と街並みのつながり」でも書きましたが、その小規模版が住まいのエクステリアと言えるでしょう。
本日は、エクステリアで代表的なマテリアル分類と、その中で個人的におすすめのものをご紹介したいと思います。
◇代表的なエクステリア素材 ◇素材別、筆者のおすすめ製品 ◇まとめ |
代表的なエクステリア素材
エクステリアで用いるマテリアルは、天然のものから科学素材まで様々あります。天然の風合いを再現した化学製品も多くあり更に長持ちするよう開発され、思い描くエクステリアの実現を容易にしてくれます。
当店ショールーム内にも展示している素材の中からご紹介しましょう。
◇石材
ピンコロ石 |
ゴロタ石 |
天然石は一つとして同じ色柄の物がなく、地球の偉大なる営み・産地固有の環境や風土から生まれた表情がその魅力となります。加工が難しい面はありますが、組み合わせや使用箇所によって調和や美観を生み出してくれます。
◇レンガ、ブロック
レンガ |
コンクリートブロック |
カラーや形の組み合わせが可能なラインナップも多く、安定したデザイン性を維持しやすい素材です。土や粘土、砂利など天然素材を混ぜ合わせ、メーカー独自の取り組みなども加わり製品となります。
◇タイル
セラミックタイル |
花崗岩タイル |
タイルはレンガ、ブロックと同様に土や粘土などを焼いた素材で、天然石材からつくられるタイルもあります。非常に豊富な柄やカラーがあり、仕上がりが美しく手入れも難しくないため、近年デッキや庭の舗装などに大変人気です。
◇木材
日本で古来より風土と共に重宝されてきた木材。天然木の風合いは何にも代えがたい魅力があります。
マテリアルとしてデザイン的に利用する場合は、天然木をそのまま切り出したり風合いを楽しむ目的が多いですが、建材として使用する場合はより強度を高め反りを抑えた集成材を用いることが多いです。
◇金属、合成樹脂(プラスチック)
三協アルミ/カーポートFⅡ アルミ形材+ラッピング
スチール、アルミ、ステンレスなどの金属素材や樹脂は、成形が容易で長物など空間内で大きい構造物でよく利用されます。
アルミ形材そのままのものや、アルミ形材にラッピング加工(色や柄を付けたシート状の合成樹脂で加工)したものがフェンスなどによく使われます。
また、樹脂は腐りやすい天然木に代わり人工木デッキなどに利用されています。
◇コンクリート、モルタル
どちらもセメントからつくられる舗装材です。コンクリートは強度が高いため、構造材や駐車場床面などの強度が必要な場所に使います。対してモルタルは柔軟性がありますが強度は高くないため、コテ仕上げで装飾やレンガ、ブロックなどの接着に使用します。外壁の仕上げ材にしたり美しいマテリアルになります。
エクステリア素材別の筆者おすすめ素材
◇石材/大判板石
オンリーワンクラブ/ハーヴェストブラウン ソリッド |
オンリーワンクラブ/ヴィスタストーン板石 |
アプローチやステップに使いたい、筆者の憧れのマテリアルです。
ダイナミックなのに自然の繊細な質感が美しく、歩く度にワクワクするはず。雨でも晴れでもいろんな顔を見せてくれること間違いなし。
◇ブロック/枕木調コンクリート平板
東洋工業/レイルスリーパー ペイブ
まるで経年木材のようなコンクリート素材。この質感でコンクリートなので腐ったり臭ったりしません。
庭にぜひ使いたいマテリアルです。
◇タイル/木調タイル
こちら、なんと屋外用としてもOKなウッド調タイルです。
色々な形や色のラインナップがあり、ぜひデッキに使いたい素敵なマテリアルです。
◇木材/ヒバの木
出典:カール・ハンセン&サン/ロッキングチェアー
こちらはオークだが、こんな素敵な椅子でガーデンまったりにあこがれます
庭にぜひ置きたいのが天然木チェアーなのですが、ヒバは「防虫・抗菌作用」「腐りにくい」「頑丈」の三拍子。ちょこんと鎮座するヒバの揺り椅子、のんびりお庭で座ってみたいものです。
◇アルミ形材+ラッピング/エントランスフレーム
タカショー/ホームヤードルーフ 基本フレーム
濃い色の木調や黒のラッピングフレームで迎えられ、帰宅する。憧れますねぇ。
フレーム使いが映えるエクステリアを“令和のエクステリア王”と勝手に命名している筆者です。
◇金属塗料/ヴェロメタル
95%以上が本物の金属の塗料で、形状・素材を選ばず金属コーティングが可能です。磨き上げれば金属光沢を楽しめ、錆びなどの金属腐食を利用して本物のエイジングも楽しめる、そのムラもマテリアルとして美しくエクステリアを演出してくれる塗料です。もちろんインテリアにも。
◇モルタル/モールテックス
1mm程度の薄塗でコンクリートと同等の表面強度がある左官仕上げ材です。不浸透性で水を通さないのでプールや風呂場にも使え、屋外でも安心。カラーも自由自在で、コテ仕事の質感と好みの色で仕上げられます。インテリアで使っても美しい仕上がりです。
まとめ
バードバス
エクステリア素材と一口に言っても、その豊富さは、空間を最大限に演出するために選び抜く楽しみ・難しさの両方を感じさせますね。
せっかくのエクステリア施工の際には、イメージした空間を形にできるようぜひ拘りぬいて素材を検討してみてください。ご提案も、施工方法や施工場所との相性も、私達がお手伝いさせていただきます。
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