京都の伝統美とモダンデザインの調和を住宅外構・エクステリアに
街並みはそこに暮らす人々の住みこなしによって出来上がっていく、と言う概念をコラム「京都の原型・平安京からの街づくりの歴史を学ぶ」の回で書きましたが、機能的な面だけでなくデザインの面でも同じことがいえると思います。
それに加えて、現代においては景観計画によって街並みが守られ・進化しており、京都の伝統美とモダンデザインが時代の中で少しずつ融合し磨かれ、京都の美しさを造っていると言えます。
本日は、モダンな外構デザインのトレンドがどのように京都の伝統と調和し、美しい空間を生み出すかを深堀りしてみましょう。
◇事例紹介 ◇まとめ |
伝統とモダンの融合
京都の住宅外構デザインには、古来より受け継がれてきた日本庭園、門、石組みなどの伝統が息づいています。これらの要素をベースに、モダンな住宅デザインとどのように調和させるかが美の新しい形を築きます。
和の趣を尊重しつつも洗練されたモダンな要素が、住宅外構デザインに深みとユニークさをもたらしてくれるのです。
例えば庭であれば、ベースをシンプルでモダンなタイルやコンクリートデザインで統一しつつ、要素として枯山水風の砂利・石使いや石組みをスポットで取り入れたり、照明でのライトアップなどの演出によってあか抜けた美しい融合が生まれます。
モダンデザインのトレンドと京都の風情
最新のモダンデザインのトレンドでは、シンプルかつ機能的な要素が大切です。
これらのトレンドを京都の住宅外構デザインにどのように取り入れるかが、モダンデザインの中にほっとする落ち着きのある、京都オリジナルのデザインとしての調和を生みます。
モダンな素材、照明、水の要素などを活かしつつ、古都ならではの住宅の趣を損なわずに融合させ新しい美を生み出すことで、京都の街並みのアップデートにもつながってくると言えますね。
「市街地型美観形成地区」「旧市街地型美観地区」などの京都中心部で、アップデートされ続けている様子を実際に目にすることができるでしょう。
事例紹介
伝統とモダンの融合で生まれた美しい事例をご紹介します。
◇シンプルすぎた和モダンデザインに伝統的要素の融合でお迎えエントランスに
玄関のスクリーン横に小さな坪庭を作庭しました。
元々あった水鉢を活用し、タイマーと循環式の設備で水道コストを抑えつつ涼感も感じることのできるプラン。夜はスクリーン上部に設置したスポットライトで柔らかなライティング効果も楽しめます。
◇雑木、苔、庭石ですっきりとした和風の前庭
建物がモダンデザインのため、植栽に伝統的な和を取り入れつつ舗装の素材や色彩をモダンに寄せ、美しく融合した好例です。
◇日本庭園にモダンデザインの機能性を加えた和モダンリフォーム
元の純和風から、暮らしやすいモダン機能を追加した団らんの庭に。
既存の庭木を生かしながらリフォームで美しく時代に合ったデザインにすることができます。
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まとめ
京都の伝統とモダンデザインが調和したとき、新しい美の形が住宅と庭園に生まれることがわかりますね。古都ならではの情緒とモダンなデザインの融合は、住宅外構が持つ美の可能性を広げてくれると思います。
伝統を大切にしつつ、柔軟で創造的なアプローチを通じて住宅外構デザインがどのように進化するか、これからも楽しみですね。
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