犬を室内で飼うときの寒さ対策とは?
犬に寒さ対策は必要なのか?
犬は人間と違って立派な毛皮を持っているため、大抵の場合、特に寒さ対策は必要ありません。
しかし、犬種や体格によっては寒さへの備えが必要になることもあります。
特に、寒冷地で暮らす犬の場合は注意が必要です。
体を丸める、震える、動きが緩慢になるといったしぐさが見られたときは、犬用の服やマットなどの防寒グッズ、暖房器具などで対策をしてあげましょう。
本記事で詳しく解説しています。
犬にも寒さ対策はいる?
もともと野生動物である犬は、ほとんどの場合、自前の毛皮で環境に適応できます。
しかし、原産地と気候が違うなどの理由で、犬種によっては特別な寒さ対策が必要になる場合があります。
もしもあなたの飼い犬が以下の条件に当てはまる場合は、寒さがストレスになっていないか気をつけてあげましょう。
1.小型犬
2.シングルコートの犬種
3.今暮らしている土地が原産地より寒い
このページでは、犬が寒がっているときのサインや対策方法など、犬を室内で飼うときの寒さ対策についてご紹介します。
1. 小型犬
小型犬は中型犬および大型犬よりも寒さに弱くなっています。その理由は、体格が小さく体温の保温が難しいためです。
加えて、体高が低いため地面から伝わる冷気の影響を受けやすいという理由もあります。
毛皮が薄い犬には短毛種と長毛種があり、一般的に短毛種の方が寒がりな犬が多いです。
2.シングルコートの犬種
加えて、短毛種と長毛種の区別とは別に、シングルコートとダブルコートで寒さへの耐性も違ってきます。
ダブルコートとは毛皮が2層構造になっている状態を指し、シングルコートは1層構造を意味します。
ダブルコートの代表的な犬種としては柴犬やラブラドールレトリーバーがあり、シングルコートではマルチーズやプードル、
パピヨン、ヨークシャー・テリアなどが知られています。シングルコートの犬種の中には小型犬も少なくないため、
やはり寒さに弱い場合が少なくありません。
3. 今暮らしている土地が原産地より寒い
犬の中には、暖かい地方が原産地の種類があります。
例えば、メキシコ原産のチワワやアフリカ原産のパセンジーなどが有名です。これらの犬種は暖かい地方に適用する体を持っているため、
一般的に寒がりな場合が多いです。
特にチワワは、体格も小さく毛皮も薄いために寒がりの犬種として知られています。
このしぐさに注意!犬が寒がっているときのサイン3つ
あなたの愛犬が以下に示すようなしぐさを見せたことはないでしょうか。もしも以下のしぐさを頻繁に行うようならば、
犬にとって寒い部屋でないか振り返ってみましょう。
1. 震える
サインとしては最も分かりやすいものです。犬も人間と同じように寒いと震えます。
生物は寒さがひどい時には少しでも熱を作り出すべく、筋肉を細かく震わせて熱を発生させようとします。
寒さで震えるメカニズムはこのようなもので、人間も変わりません。もちろん犬にも当てはまります。
2. 体を丸める
寝る時などに体を小さく丸めていないでしょうか。人間が寒い時に大の字になって寝ないように、犬も寒い時には丸まって寝ます。
あまり小さく縮こまっているようだと、その部屋は寒いのかもしれません。
3. 活動が緩慢になる
寒い時には犬の活動が活発になりません。
例えば、朝なかなか寝床から出てこなかったり、散歩を嫌がったり、遊びたがらなかったりします。
もしも寒さが犬の身に応えるのであれば、体調を崩す原因にもなりえます。
可能な限り犬の健康をいたわってあげましょう。
犬にやさしい防寒対策3選
犬を気遣ってあげるためには、以下の防寒対策が有効です。
1. 防寒グッズで暖をとる
市販されている品を使って暖を取る方法で、もっともお手軽で費用も安く済みます。部屋の環境を変える余裕がなかったり、
すぐにでも暖まらせたい時に有効な方法です。犬用の洋服や毛布、マットといったものが一般的で、求めやすいでしょう。
人間用の防寒グッズも有効な場合があり、湯たんぽなどはやけどの心配もなく犬にやさしいグッズです。
ただ、ホッカイロは中身を破って食べて中毒症状を起こすおそれがあるので、与えないようにしましょう。
2. 暖房器具で暖まる
ストーブやエアコンなどを使って部屋全体を暖かくします。
寒さ対策としては非常に有効な方法ですが、電気代がかさむというデメリットもあります。
また、暖房器具によってはややけどや脱水症状の原因となる恐れもあるため、注意が必要です。
犬用の電気カーペットやパネルヒーターが市販されているため、犬があまり寒がっているようなら買ってあげましょう。
3. 庭園工事という方法も!
犬の寒さ耐性を無くさないためには、できる限り自然の環境で寒さに慣れさせた方が良いでしょう。
その対処法として、庭に手を加えて暖かい空間を作る方法があります。
例えば、家の中に太陽光の差し込むガーデンルームやサンルームを作れば、冬でも暖かい場所を作れます。
そうは言っても、ガーデンルームやサンルームを作るのはなかなか難しいですよね。
そんなときは、庭木の枝を落とすだけでも日差しを改善できますよ。
室内犬の寒さ対策にコストを抑えて暖をとるお庭のリフォームがおすすめ
犬を室内で飼うときの寒さ対策についてご紹介してきました。
防寒グッズや暖房器具といった手軽な対策のほか、庭が寒々としている家庭には、お庭の工事がおすすめです。
あたたかい日差しで自然の暖をとれる家は、犬だけじゃなく、人間にとっても心地よい空間になります。
工務店などに相談する時には、犬のことを考えた工事を専門的に請け負っているところが良いでしょう。