犬の足に優しい庭の床材とは?
マンション暮らしだと、よほどでない限りは専用スペースに庭がないため、犬を飼っているとこまめに散歩に連れていく必要があります。
しかし1軒家なら、狭い庭でもちょっとした工夫をすることで、愛犬が快適に走り回れる空間をつくることができます。
自宅に愛犬を遊ばせる庭をつくる際には、逃げ出さないための注意なども必要になりますが、
滑りやすい床材や段差など、わんこのケガや骨折が心配な方は愛犬の足に負担をかけないためには、床材にも気をつけなければいけません。
これから自宅に犬庭をつくる方のために、庭の床材が愛犬に与える影響や、愛犬の足に優しい床材を紹介しています。
いろいろな床材の特徴について詳しく説明しているので、愛犬にとってベストな犬庭づくりの参考にしてください。
庭の床材が愛犬に与える影響
もともと庭の床材が犬の足に優しい素材であれば問題ありませんが、大切な愛犬を庭に出すなら、長い目で健康面を考えてあげましょう。
足腰に負担のかけないよう、床材を変更したり、地面のコンディションにこだわる必要があります。
床材が土のケース
庭全体が土で覆われている場合は、犬への足の負担に関する問題はなく、メンテナンスの必要ありません。
デメリットとしては、水はけが良くない土の場合、雨が晴れたあと、地面がきちんと乾くまでに時間がかかってしまうことが挙げられます。
また、土なので犬の足は当然汚れますので、家に上げる時は丁寧に拭いてあげる必要があります。
デメリットを解消するためには、芝生やドックラン用のウッドチップなどを敷きましょう。
床材が砂利のケース
土の庭にも、砂利を敷くことで水はけの悪さや足が汚れることを解消できるうえ、防犯面でも侵入者の足音を目立ちやすくするメリットがあります。
反面、砂利にはクッション性がないため、大切な愛犬の足を傷つける要因になります。
夏場は暑くて冬場は冷たく、足腰に与える負担も少なくないでしょう。
砂利をそのまま生かすためには、土の庭同様に、犬を遊ばせるスペースに芝生を敷く、角のある石や大きな石を撤去するなどの対策をしましょう。
床材がウッドチップのケース
庭全体でなくても、もともと庭の床材にウッドチップを使用している場合は、犬の足にかかる負担も少なく、消臭効果もあります。
前記したとおりに、ドックラン用のウッドチップも販売されていて、犬庭の床材としては適しています。
ただし、雨が降ると日当たりが悪い場所には湿気が溜まりやすく、劣化スピードが早いため、
コンディションを維持するためには定期的な交換が必要です。
床材が芝生のケース
芝生の庭は、愛犬にとってはクッション性に優れているため、足腰に負担がかかる心配が最も低いといえます。
砂利やコンクリートなどとは違い、夏場は地面が熱くなり過ぎるのを、冬場は冷たくなり過ぎるのを防ぐ効果もあります。
それなりにお手入れに手間がかかるところがデメリットですが、人工芝なら見た目は天然芝同様の景観を保てるうえ、
メンテナンスにかける手間も軽減できるでしょう。
犬庭として不向きな床材は砂利や固いタイル・コンクリート
砂利の庭だと、クッション性に乏しいため、犬の足腰には大きな負担をかけてしまいます。
同じ理由から、タイルやコンクリートも、犬庭の床材としては向いていません。
見た目の良さや雑草対策で、タイルやコンクリートをはじめ、天然石や人工石を庭の床に使用しているご家庭も多いことでしょう。
しかし、砂利と同じく、夏場は地面が極端に熱く、冬場は冷たくなるほか、素材によっては床が滑りやすくなるので、
愛犬にとっては良くないことばかりです。
犬の足に優しい特殊なタイルやコンクリートもある
犬庭にタイルやコンクリートを使用する場合は、専用の床材を使用しましょう。
最近では愛犬の足に優しい特殊なコンクリートやタイルが各メーカーから販売されています。
温度の上昇を抑えるだけでなく、地面に排泄物や水分が染み込みにくいのが特徴です。
お掃除も簡単で、臭いの問題がある程度抑えられます。
犬庭にベストな床材は
犬専用のウッドチップやタイルやコンクリートなど、いろいろな床材も販売されていますが、
愛犬の足に最も優しい床材は、クッション性が高い天然芝、もしくは人工芝です。
お手入れが心配な方は人工芝を選ぶことをおすすめします。
格安の人工芝は固すぎる場合が多く、せっかくのメリットを大幅に減少させてしまいます。
犬庭に採用する商品を選ぶときには、必ず自分の手で感触を確かめてから購入してください。
犬庭の床材は愛犬の足に優しい素材に
自宅に愛犬が自由に走り回れる庭をつくることは、愛犬の運動不足やストレス解消にも役立ちますし、
飼い主の手間も大きく軽減させることができます。
ただし、犬庭として不向きな床材もあって、それが原因で大切な愛犬の足腰に負担をかけてしまい、
健康を害させてしまうこともあります。
犬庭づくりではくれぐれも床材に注意して、できるだけ愛犬の足に優しい素材を使用しましょう。