貴婦人のイヤリングと呼ばれるフクシアは、釣鐘のように垂れ下がって花を咲かせる上品な姿が魅力的です。
咲き方はどの品種でもほとんど同じですが、花弁の種類は一重咲きや八重咲きなどがあります。
花は下向きに開きます。
茎と繋がっている個所から花の中央部分までは細い筒状で、中央から先端は放射線状に口を開きます。
色は鮮やかなピンクと紫。大方二色が配合されています。
常緑性低木で花が咲くのは4月~10月と長期間フクシアが楽しめます。
但し、元々気温の低い野山で自生する植物なので、熱帯夜の続く日本の夏を越せないことが多く、栽培はむずかしいとされています。
しかし、品種改良が盛んに行われていることから、近年は日本の気候に合ったものもたくさん作られてきています。
夏の暑さが厳しい日は室内に入れて楽しむと良いでしょう。
花形、大きさなど、さまざまな品種があります。一重咲きの小輪の品種は比較的、耐暑性に優れています。
フクシア
管理方法・お手入れ
■日当たり
春、秋は日当たりと風通しの良い場所、夏は風通しの良い半日陰、霜が降りる前は日の当たる場所のあたたかい室内が適します。
■水やり
表面が乾いたら、花に水がかからないように株元にたっぷりと水やりをします。
水を多く欲するフクシアですが、水が滞留する土を使用するのは避け、水はけの良い用土を選びましょう。
■剪定
草丈が伸びる春から初夏にかけて剪定を行いましょう。
葉が茂り過ぎると重なり合い十分に光合成が出来ないのと、加湿予防のためです。
これから成長しそうなものを選んでそれ以外の葉を剪定します。
また、花がらは早めにつみます。
■肥料
生育期の4~6月と、9~10月の間、2~3ヶ月に1回ゆっくりと効く緩効性化成肥料を置き肥するか、7~10日に1回液体肥料を施します
■病害虫
「オンシツコナジラミ」付着することによって植物にカビが発生し枯らしてしまう害虫です。
どの時期でも発生する厄介な害虫なので、見つけ次第除去しましょう。
また、防虫剤を蒔き予防すると、管理が楽になります。