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ガーデンセラピー

2021.12.24

ウコンを植えてから収穫まで ~春・秋・紫それぞれの個性~

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みなさま、こんにちは。国際薬膳師・野菜ソムリエの塩見奈津子です。

 

2021年も残りわずかになってきました。街に出るとイルミネーションがキラキラしてなんとなくワクワク、ソワソワ。

 

今年も知り合いにたくさんシュトーレンを焼いてお渡ししに走り回りました。

 

 

気ぜわしいこの季節にお気に入りの温かい飲み物を飲みながらほっこりしていただけたらな。と毎年の恒例行事です。

 

さて、今回は畑で育てた3種類のウコンのお話です。

 

ウコンといえば、何をイメージされますか?お酒を飲む前にウコンの名前が入っているドリンクを飲んで

 

「これで悪酔いしないから、今日は思いっきり飲めるな」

 

なんて、ほくそ笑むイメージでしょうか?

 

それとも、ウコンといえばターメリック!うちはカレーに入れてるよ。

 

そんなスパイスのイメージでしょうか?

 

私もウコンといえばカレーに入れるか、忘年会シーズンになったら薬局でウコン入りのドリンクや錠剤を旦那さんのためにそっと買い置きしておく。

 

そんな程度でどんな形をしていて、どういう風に育っているかなんて考えたこともありませんでした。

 

ウコンは一種類だけでなく、何種類もあります。

 

薬膳では春ウコンを「欝金(うこん)」、秋ウコン(お馴染みのターメリック)を「黄姜(きょうおう)」、紫ウコンを「莪朮(がじゅつ)」と呼び、少しずつ効果は変わりますが、基本どれも活血効果と言って血の流れを良くしたり、滞ってどんより固まっている瘀血を解消してくれます。

 

※この他にも種類があります。

 

血の流れがいいということは、痛みやむくみ、女性特有の生理痛や内出血などにもよいということですね。

 

でも、実際にスーパーで見ることもなく、薬膳の試験勉強も本を読むだけではなかなかイメージも湧かないし、覚えるには育てるに限る!と種や苗を探すものの簡単に見つけることができませんでした。

 

なので、有名な種のタキ○友の会に入会し3種類の球根を購入しました。(後で、近くのホームセンターで小袋の安いものを見つけました。探すタイミングが少し早かったようです)

 

届いた球根は高かっただけあって驚くほど多く、萎びた生姜のようで、大きいのもあれば中には小指の爪くらいしかないものも。全ての球根を植えるために、一つの畝を全部ウコンに与えることになりました。

 

※4月26日植え付け

 

1カ月もするとくるくるっと葉っぱを丸めたような新芽が出てきました。

 

※5月29日

 

そして、8月になればそれぞれの葉っぱの個性がはっきりでてきました。

 

紫ウコンは葉っぱの真ん中に紫のラインが出現。

 

※紫ウコン 

春ウコンはふとした拍子に葉っぱを触ったら、葉っぱの裏がベルベットのようにフワリと何とも優しい触り心地で驚きました。

 

畑に行く度に犬や猫でも触るかのようにナデナデするのが日課に。

 

 

素人のスマホ写真ではこの何とも言えないふわふわ感が表現できず、カメラ購入を決意しました(笑)

 

9月30日に茎の根本に何かあるぞ?と覗いてみたら秋ウコンの花が咲いていました。

 

透明感があって存在感はあるけど派手ではない、うっとり見惚れるようなお花でした。

 

5日もすると、花の下に黄色い花弁も出てきて長い期間楽しむことができました。

 

ウコンの花咲きはじめ

 

 

ウコンの花5日目

 

 

結局、花はこの1つしか咲きませんでした。

 

1つしか咲かないな。つまらないな。他はいつ咲くのかな。

 

とずっと思っていましたが、本来ウコンは沖縄や九州南部などの暖かい土地で栽培するものです。

 

植えてすぐに1つでも花が咲いてくれた。の間違いだったのではないかと最近思うようになりました。

 

ウコンは葉っぱも大きく、カエルやテントウ虫が雨除けや住処にするにはとてもいい環境だったようで葉っぱが枯れるまでよく見かけました。

 

ここではなぜか苦手なカエルも可愛く見えました。

 

 

 

ウコンは寒くなってくると一気に葉っぱが黄色くなって枯れてきます。それが堀りあげるタイミングです。

 

 

掘ってみると想像以上に大きいウコンがたくさん育っていました。

 

 

 

ガッチリついた泥をウコンを折らないように丁寧に落としてから、流水にさらしながらタワシで軽くこすって茶色い皮を取り除き、薄くスライスして乾燥させていきます。

 

 

ここまで綺麗にしたところでそれぞれのウコンをご紹介します。

 

 

春ウコン

 

 

色は鮮やかな黄色で爽やかな香りと苦みがあります。

 

そのままで食べるのは少し厳しいくらいの苦さです。

 

肝機能の強化や抗酸化作用に効果があると言われています。

 

生理不順、生理痛、むくみ、ストレスによる気鬱にも使われます。

 

身体を冷やすので妊婦さんや冷え性の方は注意ください【帰経:肝、胆、心】

 

☆私は乾燥させて夏場に少し煎じてお茶に混ぜて飲んだり煮だしたりチンキにしてお風呂に入れてみようかな。と思っています。

 

 

秋ウコン

色はとてもきれいな濃いオレンジ色です。

 

まな板や洋服に着いたらなかなか取れないので汚れないように注意してください。

 

苦みは少なく、若干、生薬の匂いがある爽やかな生姜。といったところでしょうか。

 

気鬱による胸脇腹の痛みや五十肩、生理不順、生理痛、リウマチ、胃痛、外傷損傷に効果があると言われています。

 

子宮収縮作用があるので妊婦さんには禁忌、過剰摂取や毎日長期摂取すると消化管に不調が起こることがあるので美容やダイエットにウコンの成分であるクルクミンがいいと言われても適量を摂ってくださいね。【帰経:肝、脾】

 

☆私は乾燥させて粉末にしてカレーはもちろん、スープやお味噌汁に少し加えたり、染物に使う予定です。ついこの間買ったリーバイスも早々にあちこち染めてあります。

 

 

紫ウコン

色は少し青味がかっています。

 

輪っかのように濃いブルーのラインが入っています。独特な薬の匂いがしますが嫌いな匂いではありません。

 

娘が使っている「ユースキン」というハンドクリームの匂いに似ていました。(ウコンが成分に入っているわけではありません)

 

破血(はけつ)効果といって血の巡りを良くする働きが強いです。

 

胸が詰まって痛みがある時やひどい生理痛、食べ過ぎた時のお腹の張りや痛みに効果があります。

 

生をかじってみたり、すりおろしたり、スライスして煎じて飲んでみましたが何をしても超絶苦くて悶絶しました。

 

ハチミツやきび糖でごまかせるかな。と思ったのですが全く無駄な抵抗でした。【帰経:肝、脾】

 

☆口から摂取するのは断念しました。抗酸化、抗炎症の精油が含まれていることと、有効成分は皮膚からも吸収できるのでアルコールや無水エタノールで抽出してコスメを作ってみようかと思っています。

 

昔はウコンが流行っていてここら辺のどの畑でも見かけたけど、最近こんなの育ててる人珍しいな。

 

と通りすがりのおじさん何人かに声を掛けられたりしました。

 

水をたくさん欲しがるので夏場は水やりが大変でしたが、それぞれの個性を感じながら育つ様子は記憶に残り、それを健康のために食べる、試行錯誤しながらものをつくる。

 

育てていた先輩と交流して情報を得る。

 

ウコンを通じたガーデンセラピーは想像以上に頭と身体と心に栄養を与えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

塩見奈津子さんプロフィール

 

 

 

京都府城陽市生まれ

結婚を機に滋賀で暮らしています。

 

もの作りが好きで食べることやはもちろん、どんなものでも自分でつくってみたいと好奇心旺盛。

 

昨年、心臓の病気とコロナ自粛がいいきっかけとなって自宅にいて家族と過ごす時間が多くなり身体の声を聴きながら自分に合った食べ物を感謝していただくこと、季節ごとにていねいに暮らす大切さをあらためて感じることができました。

そんな私の暮らしの中で普段やっていることや感じたこと、面白いと思ったことをお届けしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

■資格

・国際薬膳師

・中医薬膳師 

・調理師 免許

・日本野菜ソムリエ協会 野菜ソムリエ

・ジャパンホームベーキングスクール(JHBS) 師範

・S&B(エスビー)スパイス&ハーブ検定 3級

 

 

 
 
 

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