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ガーデンセラピー

2021.03.19

野の草は饒舌  春の野の草のガーデンセラピー

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“お家の周りで野草を摘み、季節を味わいましょう。

と大阪近郊の里山に住んでいるお友達のお家によんでもろた。もちろん私はお料理番。ワクワクする。

 

今回のお題は

 

“フキノトウ”

 

今日で2回目のM夫妻のお宅。前回、来さしてもろた時から季節は二つ巡り、鼻先に泳ぐ草の香りも土の香りもまろやかな春のそれになってるのにまず気づく。

まずは深呼吸~~~

 

私の細胞の一つ一つに春の生まれたての空気を送り込むように・・・・

 

山の斜面にあるお宅の庭、さえぎるもののない空の下にははるか向こうに大阪の街が煙る。

(お友達のベットからの眺めがとにかくよいとのことでねそべらせてもろたっ!!)

 

 

“ただいまぁ~~”

 

まだ2回しか行かせてもろてへんのに、なんや帰ってきた気分になるなつかしさを感じる。

 

先着の友人たちがすでにたくさんのフキノトウを摘んでてくれはったんやけれど、

お料理さしてもらうとなると“やっぱし自分で摘んでみたい。”

 

なんてわがままを言うて、山の斜面にあるお庭の中を探しに行きました。

 

偉そうに言うてみたんはよかったんやけども・・・・意外と見つけるのがむつかしい。

 

そやけど、フキノトウを探している途中にもたくさんの春を見つけた。

その楽しさったら!!!

 

オオイヌノフグリもホトケノザもスイバも菜の花も・・・毎日の散歩道にもあるんやけど、改めて見ると

 

”ほらね私らもきれいでしょ。春はワクワクするね“

 

と笑いながら語りかけてくる。

雑草なんてものはないのです“と植物学者でもいらっしゃった昭和天皇のお言葉もあったけど、ホンマにそう思う。

そんな雑草で子供たちが作ったブーケがまたまたかわいい。確かに雑草やないなぁ。

。。。。フキノトウを探していたはずがいろいろ楽しいことに頭が飛んでしもて大変。(笑)

 

”やっとみつけてくれたねぇ“

 

とでも言いたげなフキノトウ

結局、私は2個しか見つけられへんかったんやけど、友人たちが摘んでくれていたたくさんのフキノトウでお料理を作らせてもらいました。

 

摘みたてのフキノトウにくしゃくしゃと鼻をうずめると、ほろ苦い春の香りがする。

 

春は私にとってはうれしいとともになんや知らんけど少しだけ“もやっ”とした哀しさもほろ苦さもある季節。

フキノトウの香りはそんな季節への想いをも思い起こさせる。

 

来る前には”あれを作ろう“、”これを作ろう“

 

といろいろ算段をしていたんやけど、実際に土から取り上げた“かわいい子”を見たらもう、そんなもんが吹っ飛んで手が自然に動いて結局全然違うものを作ったりしてしもた。

自然がくれるインスピレーションはどこからやってくるかわからないところが素敵で楽しい。

 

私が作ろうと思って作ったわけではなく、フキノトウに

 

作って!!

 

とお願いされたお料理ってわけ。

 

まさに食材と気持ちを通じ合わせ、料理人を幸せにしてくれる、季節の野草たちのガーデンセラピーやね。

 

そして、お料理を作っている間に子供たちがお釜でご飯を炊いてくれていた。

スイッチ一つで炊けるご飯やけど、ほんとはこうやって炊くんだね。めんどくさいけれど素敵だよね。

・・・ということを知るのはとても豊かなことやと思う。

 

 

子供たちはご飯が炊きあがるまで火の番もしながら泥団子を作ったり、M夫妻手作りのブランコで遊んだり。

私といえば。。。みんながおなかをすかせて食卓に来るのを待ちながら縁側の陽だまりの中でうとうとしながら、子供たちが散らかしていった折り紙の裏にスケッチ。

さぁ、食べる準備はできた!!

 

皆が集まるテーブルもまた春の庭のよう。

草と土と戯れた子供たちも多分初めて食べるフキノトウのお料理を“おいしいおいしい”と食べてくれ、そしてまたキャッキャッとはしゃぎながら表に飛び出していった。

“豊かな1日とはきっとこんな日やなぁ”とまた縁側でうとうとしながら幸せな午後の光に包まれる。

 

 

今回はフキノトウ味噌の作り方をアップしていますので、そちらも合わせてご覧ください。

フキノトウはいつ摘んだか、どこで摘んだか、、、によって苦みも甘みも違います。最初に少し香りをかいだり、かじったりしてみて、フキノトウと“おしゃべり”してから作ってみてください。(笑)

野の草のお料理は特に“感じて”、勘を働かせて作るのがいいなぁと思います。

 

フキノトウ味噌の作り方はこちらから

 

 

渡邊 敦子さん プロフィール

 

 

京都祇園生まれ。

幼いころから大のおばあちゃんっ子で、

結婚後は10年間フランス、パリに住み、海外での出産、子育てを経験しました。

季節を思い、人を思い作る、体と心を作る食事。

2010年に帰国してすぐに京都にてお料理教室Cantine Rosette(カンティーヌロゼット)を開講。大好きな京都、パリ。それをめぐる季節の食。そんなコラムをお届けしていきます。

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