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ガーデンセラピー

2022.03.11

私のガーデンセラピー ~収穫した恵みをカタチにする。綿花しごとのつづき~

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みなさま、こんにちは。国際薬膳師・野菜ソムリエの塩見奈津子です。

 

3月に入って、ポカポカ日和に畑でテントウ虫を見かけたので、春が来た~!!と嬉しくなったらまた雪がちらちら降ったりして、冬に逆戻り・・・この冬は雪が多くてとても寒かったですね。

 

今年はカモミールもまだまだ小さくて、去年と同じタイミングではお花が咲かないかも。と思っています。

 

今回のコラムは、まず前回お話させていただいた「冬の間の家しごと~綿花を紡ぐ~」の続きから。

 

前回は綿繰りで綿花と種に分けて、綿花をカーダーというブラシのようなものでほぐし、それをクルクルっと巻いて「ちんき」というものにしました。

 

<糸繰り>

<カーダー>

<ちんき>

ここからがディズニーアニメとかでもよく見る糸を紡ぐという作業になります。

 

私は「紡ぐ」という意味を知らなかったのですが、糸車の「錘(つむ)」に綿によりをかけて巻いて糸にする。ということで「つむぐ」なんだそうです。

 

 

 

 

紡ぐ道具は色々ありますが、糸車やチャルカ、スピンドルなんていう火起こしみたいな道具もありました。

 

 

<糸車>

<オープンチャルカ>

<スピンドル>

その中から、私はオープンチャルカという道具を使わせていただくことになりました。

 

初めて見て触る道具は想像以上にしっかりしたつくりで、そして糸を紡ぐという作業は想像以上に難しいものでした。

 

ちんきからどんな風に糸になるのかを最初に見せていただいた時の第一印象は、「糸を紡ぐって、なんて不思議で可愛いんだろう。」でした。

 

まず、錘に糸を30センチほどくくりつけて準備します。そして、左手でふんわり優しく包み込むように持ったちんきにその糸を乗せて右手でチャルカのハンドルを回します。

 

 

 

すると、その糸が綿花のフワフワを友達のように呼んできて、一緒になってすぅ~っと1本の綿になります。

 

 

でも、このままではただの細長い綿菓子のようで、少しの力で切れてしまいます。

 

そこで、ちんきと細長い綿糸の際をしっかりつまんで、錘の先をうまく使って糸によりを掛けていきます。

 

綿がねじれていくので強くなりますが、ねじれた分が少し短くなるので、つまんでいる手を同じ場所に置いておくとプツンと切れてしまいます。

 

よく見て、そしてよりがかかる音を聞くことが大切なのですが、これがなかなか難しく、どれだけの細切れを作ったかわかりません(苦笑)

 

 

 

  • (左が細い綿菓子状の綿花、右がそれによりをかけた状態)

 

 

ただ、「同じサイズでうまく紡ぐより、多少太いところがあったり、細かったり、少しお団子のようになっていた方が編み込んだ時に手紡ぎの風合いが出ていいよ。」

 

と三宅さんに教えてもらったのですが、そこは完璧なるデコボコに紡げた自信があります。

 

タオルにするまでに、これを茹でたり道具や織機で織ったりする作業が必要ですが、このコラムでは完成をお伝えすることができませんでした。

 

すみません。

 

また、私のInstagramなどで経過報告させていただきますので、よろしければフォローくださいませ。

 

2019年に病気をして、その後すぐにパンデミックで自粛生活を余儀なくされたこと、複数の多忙な仕事を辞めたこと、畑を始めたこと、あらためて庭のハーブもゆっくり見られるようになってから、私の生活や価値観はずいぶん変わりました。

 

ローズマリーやラベンダーが大きく立派に育っても、とりあえずカットして少しだけお風呂用に入れるだけで,後は何かに加工する時間がなくて、結局、有料のゴミ袋に入れて捨てていました。

 

時間に正確なドライイーストを使い、焼き上がり時間から逆算してパンを焼いていたので、庭のブルーベリーやハーブで酵母を起こすなんてそんな手間のかかることは無理だと思っていました。

 

その生活がダメだったとは全然思いません。

 

ただ、今まで見過ごしていたり、当たり前のように捨てていたものがとても楽しいものに変化したり、時間がないと言いながら、携帯でSNSを見ているほんの少しの時間につくれたりするものがあると、気づけたのがとても幸せなことだな。と感じています。

 

小さすぎたり扱いにくい不揃いのお野菜や、捨ててしまうような皮がおいしいスープの出汁になり、自家製小豆(虫食いが多くて育てるのに挫折しかかった)であんこを炊く時に何度か茹でこぼしをしますが、今まで捨てていた汁で染料を作って布や糸を染めたり。(黒豆や栗の渋皮煮でもできます)

 

 

 

虫食いや萎みかけのお花や剪定した枝も今までは切ってそのままゴミ袋に入れていたけれど、これもまた染料にしたりお鍋で炊いて入浴剤にしたり。

 

 

立派でも不細工でも自分で育てたものの愛おしさ。

 

そこにある小さな発見とワクワク感。これは何かに使えないかな。と調べる時間までもが楽しい・・・

 

それを家族や友達、興味のあるいろんな方々と「これ、楽しいね~」って言えるような・・

 

これからも、そんなささやかなガーデンセラピーを取り入れた暮らしをしていきたいな。と思っています。

 

 

2022年、畑の畝も新しくしました。

 

また、いろんなことを私と一緒に楽しんでくださいね。

 

 

 

 

 

 

塩見奈津子さんプロフィール

 

 

京都府城陽市生まれ。結婚を機に滋賀で暮らしています。

 

 もの作りが好きで食べることやはもちろん、どんなものでも自分でつくってみたいと好奇心旺盛。

多忙な生活で免疫力が下がり、病気をしたことやコロナ自粛がきっかけとなって、季節や自分の身体に合ったもので身体を整えていこうと薬膳を学び、無農薬有機でハーブや野菜を育てはじめました。

そんな私の暮らしの中で普段やっていることや感じたこと、面白いと思ったことをお届けしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

薬膳や自家製ハーブを使ってココロと身体の免疫力をアップする少人数おうちサロン 

「Nature(ナチュール)」開業

 

インスタグラムはこちら

https://www.instagram.com/natsuko_nature/?hl=ja

 

 

■資格

・国際薬膳師 ・中医薬膳師 ・調理師 

・日本野菜ソムリエ協会 野菜ソムリエ

・ジャパンホームベーキングスクール(JHBS) 師範

・S&B(エスビー)スパイス&ハーブ検定 3級

 

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