クロトン(ヘンヨウボク)

クロトン

学名:Codiaeum variegatum
和名:ヘンヨウボク(変葉木)
科名 / 属名:トウダイグサ科 / クロトンノキ属

 

クロトンは、品種により模様の入り方や葉の形状や葉色が異なるため、同じクロトンでも違った印象を与えてくれる夏に欠かせない植物です。
ミニ観葉から大鉢などで年間を通して楽しめるほか、夏花壇にも植えられます。

日本語の「変葉木」の由来は突然変異しやすい植物であることに由来しており、1種類から多くの品種が誕生しさまざまな園芸品種があります。

日本には江戸時代に伝わったと言われ、品種改良によって様々な日本原産品種が生まれています。
中でも代表的なのは、戦前に生まれた「アケボノ」、その枝変わり(突然変異で他の部分と異なる遺伝的性質になること)の「サマープリンス」などがあり、その葉色を堪能できる品種が多くあります。

アケボノ
クロトン アケボノ

 

クロトンは葉の色だけでなく形状にも様々な種類があります。

◆広葉系
最も多い形状がこの種類で、葉に幅があり美しい色彩を持つものが多いです。
アケボノやサマープリンスなど。

◆細葉系
葉が細く繊細ですが、色彩や模様はエキゾチックな印象の種類です。
オウゴンリュウセイ(ゴールド・スター)など。

◆鉾葉系
鉾(ほこ)のような形状の種類です。葉先は細く、葉元は膨らんでいます。
ハーベストムーンやエクセレントなど。

◆螺旋系
葉がらせん状にねじれた形状が特徴的な種類です。
キンセンコウなど。

◆飛び葉系
葉が空中に浮いているように見える珍しい種類です。葉の先から細い糸のようなものがぶら下がり、その先に葉が生えているため、浮いているように見えるユニークな姿をしています。
鈴が付いているように見えることから別名「グリーンベル」とよばれることも。

クロトン鉾葉
鉾葉のクロトン(宮古島)
クロトン飛び葉
飛び葉のクロトン

 

クロトンの葉色を鮮やかに発色させるには、十分な光が必要です。
できるだけ明るい窓際などで管理し、気温が下がる冬には窓際から離して冷気から遠ざけ、LEDライトなどで補光しましょう。
春から秋は屋外で育てるときれいな葉色が出やすくなります。ただし夏場の直射日光は避け、シェードや軒下に置くなどして遮光してください。

熱帯の植物の為、九州以北では基本的に鉢植えでの管理になりますが、沖縄では地植えが可能です。
室内でも最低気温10℃を維持してください。

クロトンひらり
クロトン ひらり

 

水やりは、春から秋は土の表面が渇いたらたっぷりと。気温が下がってきたら減らし、冬は土が全部乾いてから2~3日後にあげましょう。

大変室内の雰囲気を明るくしてくれる1鉢になりますよ。