ディクソニア
ディクソニア
学名:Dicksonia(Dicksonia antarctica)
和名・別名:ツリーファーン
科名 / 属名:タカワラビ科 / ディクソニア属
ディクソニアは木立性シダの一種で、オーストラリアやニュージーランドで20種ほどが自生しています。
現地では15mを超えるものもありますが、成長速度は1年に3cm程度と、とてもゆっくり育ちます。
オーストラリア東南部やニュージーランドの湿潤な森林地帯に自生し、比較的冷涼な環境でも育ちます。
日本の山林と似た環境のタスマニアの山地にも自生し、オージープランツの中でも日本で育てやすく、耐陰性があります。
出展:かきげん花図鑑
園芸用として主に流通するディクソニア・アンタルクティカ(Dicksonia antarctica)は耐寒性があり、関東以南では地植えもできるオージープランツです。
-5℃前後までは耐えますが、若苗のときは−5℃以上でも弱ることがあります。若苗の間は鉢管理をし、冬は屋内へ移動すると良いでしょう。
成熟した株も、真冬はマルチングや葉を束ねて麻布などで巻く防寒対策が効果的です。
雲霧林やほかの高木も多い森林で育つため緩やかな日当たりの場所を好み、強い直射日光には強くありません。
ただし明るさがあった方が葉の成長が良いので、午前中だけ日が当たる半日陰や常緑樹の下などの明るい日陰が良いでしょう。
また耐陰性があり、さらにシダ類の中では比較的乾燥にも強いため、明るい室内での観葉植物としても楽しめます。
シダの中では乾燥に耐える方ですが、できれば幹は湿っている状態を保ってあげるのがベストです。
ディクソニアの根は浅く張るため、深い鉢よりも口が広めの鉢を選ぶのが良いです。その代わりに強風などで倒れやすいので気を付けましょう。
植替えの際は、元の深さから変化しないよう気を付ける必要があります。根が浅く張る分敏感で、元は地上に出ていた部分が土に埋まったり逆に余計に露出したりすると、株が弱ってしまう事があります。
ディクソニアは特に気を付ける病害虫はありませんが、乾燥でハダニ、蒸れや葉の密集でカイガラムシが発生しやすくなります。
剪定については茶色くなった葉など取り除きたいところですが、寒さや風からのガードや幹を保湿する役割を果たしてくれるため、特に冬は残しておくほうが良いでしょう。
どうしても剪定する場合は、葉柄を眺めに残すのをお勧めします。
庭木・植栽についての
お問合せ・ご相談は