まんまるこけだま

こんにちは、中の人です。

春がやってきましたね。植物がそれっ!と一斉に成長し始める時期です。なんともかわいい姿をたくさん見ることができる、植物オタクには天国の季節でもあります。

この季節を待っておりました中の人、先日自宅で育成しているビカクシダの株分け・コルク着生のリセットと苔玉づくりを実施しました!
品種は、丈夫な丈夫なネザーランドさんです。

 

株分けに至った経緯は、生長点が3つあったためです。
ポット苗を購入してそのままコルク着生したのですが、生長点は2つに見えていたのが成長するに伴い3つ目の生長点の存在に初めて気づいたのです。

近距離で生長点が存在すると生育に弊害が出る可能性がある事と、実際に出てきた貯水葉が別の生長点の胞子葉に上からかぶって来始め、株姿が気に食わない感じになりつつあったため、春を待って株分けを実行したわけです。

着生時

着生時。この時点では生長点が2つに見えていた。
ポットの段階で出ていた貯水葉は新しい貯水葉に覆われた。

数か月後
着生2か月後。
貯水葉が左側の生長点から広がり、その右側生長点から伸びている胞子葉の下をぐるっと包み込んで成長。

 

せっかくの貯水葉だけど気に入らず、春に1株ずつに分けてリセットしようかな~と考えながらザクザクとカット。
良い感じに出直すなら分けなくてもいいし、春までこの状態で耐えてもらおうと思っていました。

するとなんと、出ようとして断念したように思える胞子葉の残骸?成長が止まってしまったような状態の物体があらわになりました。


貯水葉を全てはがしてみるとなんと、3つ目の生長点が現れた。
この写真の頃は貯水葉をザクザク行ってから1か月後。
貯水葉から解放された3つ目の生長点(一番左)からは、まだ何も育っていない。
生長点3つ
ザクザク直後。この後もっときれいに取り除いたが、左上の3つ目の生長点が現れてびっくり。
これは株分けするしかないと確信に至る。
胞子葉を出そうとして貯水葉に成長を阻害されたのだと見える。

 

生長点がすぐ近くに複数存在してしまうと、お互いが生き残る為戦ってしまうのですよね。あとは中の人の株のように隣の生長点から出た貯水葉に飲み込まれたりします。
ポット購入の株でも吹いてきた子株でも、生長点同士があまりにも近い場合は、早いうちに株分けしてあげましょう。

そして、株分けして無事1株でコルクを占有できた姿がこちら。
株分け後のメイン株

スッキリしましたね。もうちょっと上向きに付けたかったのですが、株をぶった切った断面が下側にくるので、頑張って水苔を塊で土台にしながら整形したのですが、完成してみると重力で少し下がってしまいました。自然には逆らえない・・・

乾湿の繰り返し効率をあげるため水苔を少なめかつオムレツのような横長にしていたのですが、(乾きが良すぎて正直ちょっと水やり頻度がしんどかったのですよ、だから)水苔を増量し、丸に近づけました!笑
でも多分、これでも少ない方だと思います。もっとこんもりと盛る人の方が多い気がしますね。

そしてタイトル回収。

まんまるこけだま1
まんまるこけだま。
やはり「まる」い存在というのは人間を引き付けて止まない存在なのだ。
猫の顔とかさ、赤ちゃんねこや犬のバディーとかまんままるっと、
人間の心をわしづかみに。。。罪です。苔玉ビカク、、、k、か、かわいい、、、
まんまるこけだま2
丸く仕上げるのに必死になっていたら、生長点が少し奥まってしまった(笑)
埋まってはいないので問題ない。生長点の向きが真横だと重力で若干下向きがちになるので、
後で吊り下げ具の位置を変えて45度くらい上向きに修正。

 

株分けした2つ目の生長点を苔玉にしてみました★めちゃくちゃ乾きます。汗
苔玉の水苔量はコルクに着生し直した方より多いはずなのですが、同じ速度で乾きます。まぁ、水やりタイミングが同時なのは助かりますが。

そして3つ目の生長点ですが。
こちら、潰してしまいました・・・(^_^;ゝ

苔玉にした2つ目と潰した3つ目が近かったので、まずは1つめと2・3に分けたのですが。すると3つ目はあまりにも小さすぎて、まだ胞子葉が育ってくるモケモケもありませんでしたし、苔玉2つ吊るす場所はないしコルクはあるけど大きすぎるし。。。

えいっ!という事で。2つ目の糧となっていただきました。

 

ビカクシダは掛け合わせの園芸種(ハイブリッド品種)は子株が出ませんので、胞子が室内で飛んでしまわない限り、これでこれ以上の増殖は防げました。
やはり飽きが来ないように植物育成を楽しむには、子株が増えすぎない事は割と重要です。

多すぎると世話に追われ、株が増え続けるとその始末に追われ。子株が増殖するその株姿を楽しむ方法もありますが、室内で楽しむには限界が必ずありますからね。

春になりついつい買ってしまう皆さま、手に取ってしまう前にお部屋の広さとご家族を思い浮かべましょう(笑)

桜2025

それでは。