わんちゃんもストレス…梅雨でも健康に暮らす犬庭
梅雨の長雨…しとしとと降り続ける梅雨の雨は、わんちゃんの暮らしや生活スペースにも影響を及ぼします。
人間は自分で雨支度ができますが、犬はそれができません。どんな事に気を付けて対策してあげれば良いのでしょうか。
課題ごとにできる対策、特に屋外スペースで何ができるかを考えてみましょう。
★CONTENTS★ ◇雨でも遊べるお庭にするアイテム ◇まとめ |
居住空間を整える
過剰な湿気はとても心地が悪い物ですが、犬も同様に湿気は苦手です。様々なトラブルが考えられます。まずは、寝起きと日中活動するスペースの環境を考えましょう。
◇寝起き・居住スペース
・外イヌ
普段お庭など屋外が居住スペースのわんちゃんの場合、防水性のすぐれた犬小屋を用意してあげる必要があります。屋根があるから、と安易に耐水性の低い小屋にしてしまうのはおすすめできません。
と言うのも、雨は上から下へまっすぐ落ちてくる雨だけではありませんよね。風の影響で斜めに吹き付けるような雨もあり、地面に落ちて跳ね返る雨もあります。吹き込む雨からもしっかりとわんちゃんを守れる、防水性の高い小屋を用意しましょう。
防水シートやタープで小屋をしっかりと覆うなどの方法も有効です。ただし出入口や覆いきれない隙間から内部に水が流れないよう工夫する必要があります。
また、小屋の中に湿気が溜まらないよう、風が通る場所に小屋を置いたり通風孔のある小屋を用意してあげてください。
さらに、地面から少し高さのある小屋は湿気を軽減することができ、夏の地面からの熱さ対策にも有効です。
寝床が湿っているとわんちゃんの健康にとって良くないため、吸湿性の高いマットや乾燥剤の利用などで快適な環境にしてあげましょう。頻繁に寝床を乾かすことも大切です。
・室内犬
人間と同じ空間で暮らすわんちゃんは環境を整えやすいですが、油断は禁物です。体が小さい分、環境から受ける影響は人間より大きいのです。
梅雨の時期は除湿器などを活用して、湿度を50~60%程度に保てるようにしましょう。これはカビやダニの繁殖を抑えるためにも効果があり、室内で暮らすわんちゃんの健康面でも重要です。
また梅雨は換気を避けがちですが、空気の入れ替えは非常に重要です。湿気がこもりがちな部屋は特に注意して空気の流れを良くします。部屋の隅へ向けてサーキュレーターで強制的に空気を回すと効率も良くなりますよ。
運動不足を解消する
梅雨はお散歩に行けない日が続くことも多いため、わんちゃんもストレスが溜まりやすくなります。
適切に解消する方法を用意してあげましょう。
・外イヌ
外のわんちゃんは、雨の合間をぬった短時間でも防水レインコートを着せてお散歩に連れ出してあげましょう。外の普段と違う匂いや風景も、わんちゃんにとっては刺激になります。
帰宅後はしっかり体を拭いてよく乾かしてあげることで清潔を保ち、皮膚病や感染症の予防に努めます。特に足元は水や泥で汚れるため、きちんと洗ってあげて清潔を保ちましょう。
一時的に室内で過ごし、飼い主とコミュニケーションをたくさん取るのもわんちゃんの安心感やリラックスに繋がり、ブラッシングなどで毛や皮膚のケアも行えて良い環境で過ごすことができます。
また外で遊べる環境を整えてあげるには、広めのテラス屋根や滑りにくい人工芝などで濡れずに走り回れるスペースと、湿気が多い中遊んだ後に清潔を保つため、体を洗ってあげられる水場を設置するのがお勧めです。
・室内犬
屋内のわんちゃんは、リビングなど広めの空間を利用して、通常より遊べるスペースを広げてあげましょう。その中で引っ張り合いや追いかけっこなど飼い主とコミュニケーションが取れる遊びや、ボールを使った遊びなどで運動の時間をつくります。
遊びの中にトレーニングを取り入れ新しい技やトリックを教えることで、集中力を高め知的な刺激を与えることができます。
またおやつやおもちゃを隠してわんちゃんに探索させる「鼻仕事」ゲームも良いでしょう。
犬は嗅覚を使う事でストレスを発散し、楽しむことができます。脳トレにもなり、元気に長生きするためにも最適です。
雨でも遊べるお庭
わんちゃんには毎日健康で健やかな暮らしを送ってほしいですよね。
まず、お庭づくりの際は植栽などのためにも水はけを良くする土壌改良や排水工事は欠かせませんが、わんちゃんの環境でも全く同じ事が言えます。
水が抜けないじめじめした土のお庭に小屋をポンと置かれたような場所で、健康に暮らせるはずがありませんよね。人間でも肺病などにかかってしまいそうです。
排水性がよい状態を基本とした上で、雨でもわんちゃんのストレスを溜めにくいお庭づくりやお庭アイテムをご紹介します。
◇テラス屋根、パーゴラ、ガーデンルーム
雨でも飛んだり走ったりできる場所として、広めの屋根空間を設けるとわんちゃんは安心して遊ぶことができます。
テラス屋根やパーゴラは建物から独立して設置できるタイプもありますので、建物側デッキから庭の中のテラスまで走り込んだりできれば、小雨程度ならわんちゃんは楽しく遊ぶことができるでしょう。
またガーデンルームは、普段閉じている側面を開放できるタイプや、外壁と並行した腰壁と目隠しパネル等を設置し屋根を付けるタイプなど、外とつながった空間で雨の日のわんちゃんの遊び場として力を発揮するものがあります。
◇人工芝、ざらつきのあるタイルなど滑りにくい素材の舗装
わんちゃんが雨でも気兼ねなく走るには、湿気が多くても滑らない地面も大切です。土でも良いのですが、わんちゃんに掘り癖がある場合や、土は有機物を大量に含むため衛生的とは言えない事を考慮すると、舗装してあげるのがおすすめです。
人工芝、滑りにくい素材のタイルやスタンプコンクリートなどで舗装すれば、わんちゃんが走っても滑りにくく安心して遊びに集中することができます。
広い空間で寝そべるのもわんちゃんは大好きです。小屋も良いですが、囲われていない空間で雨でも手足を投げ出して心地よく寝そべることができるよう、特に毛足が適度に長い人工芝はやわらかく犬庭にはおすすめです。
近年では夏でも熱くなりにくい人工芝も展開しており、雨の日だけでなく梅雨が明けて夏が来てからも安心してお庭遊びをさせることができます。
◇ペットバス・ガーデンシンク
シャワーが出るタイプのペットバスやガーデンシンクは、わんちゃんの体を清潔に保つのに最適です。お湯が出るようにすれば通年で使えますね。
お散歩の後の足洗いも簡単で、湿気の多い時期のブラッシングなどでも大活躍です。
◇ヒノキチップ
舗装をしていないスペースや植栽のマルチングとして、ヒノキチップはおすすめです。
消臭・抗菌作用もあり、わんちゃんのおしっこや梅雨のお庭特有の臭い対策に有用です。
わんちゃんが足を踏み入れても土より衛生的で、飼い主としても安心して遊ばせることができます。
まとめ
梅雨は人にとっても湿気やダニ・カビとの闘いですが、わんちゃんや他のペットにも同様に影響があります。
この湿気大国日本でわんちゃんと健康・快適に暮らすため、「お庭時間」でストレスを発散できるよう工夫してあげてください。
わんちゃんと過ごす「お庭時間」は、ぜひガーデンエレガンスへご相談ください♪