初夏の庭を彩る!エクステリアライトアップのアイデア帖
近年の新築住宅では、植栽やデザインアクセントをライトアップする手法がベーシックに取り入れられるようになりました。光の演出はとても美しく、夜の街並みに安心感も与えてくれますよね。
そんなエクステリアのライトアップについて、これから迎える初夏を楽しむためのポイントを押さえにかかりましょう!
◇ライトアップの効果と重要性 ◇光の効果を最大限に活かすための工夫 ◇まとめ |
ライトアップの効果と重要性
初夏の夜、お庭をライトアップすることでどのような効果があるのか、その重要性について考えてみましょう。
◇日中の暑さを避けて楽しむため
初夏は日中の気温が高くなりがちで、日中は暑さを避けてお庭を楽しむことが難しいことがあります。
そのため、夕方や夜になって気温が下がった時にお庭を楽しむためには、十分なライトアップが効果的です。
夏でも陽当たりの悪い場所や死角になりがちな場所に、モニュメントやパネルアートなどを飾りライトを当てて明るい鑑賞スポットを作り上げてしまえば、“じめじめとした意図しない苔が生えた、目に入れたくない一角”を一掃し、初夏の良い気候をお庭で満喫する場所に造り変えることができるでしょう。
その周辺にちょっとしたガーデンファニチャーを置けば、リゾートのテラスのような空間で初夏の夜を満喫できること間違いなし。
◇長い日中の活動を補完するため
初夏は日中が長く、夕方まで明るい時間が続きます。そのため、夜になってもお庭を利用したいというニーズが高まります。
お庭をライトアップすることで、日中の活動を補完し、夜のリラックスタイムをより充実させることができます。
人間は日光に当たることでセロトニンやが体内で分泌されビタミンDが活性化するといわれています。ビタミンDは日光により活性化されるビタミンで、丈夫な骨や歯を作るのに欠かせません。セロトニンには、感情を整えて心を安定させる働きがあります。
しかしその反面、日光に含まれる紫外線による悪影響も多数あります。例えば「日焼け」「肌の老化」「目へのダメージ」などで、初夏以降秋ごろまでの強い日差しは気を付ける必要があります。
そんな、体を維持する意味合いが強い日中活動の補完として、夜のライトアップされた庭での「リラックス」で体と心の休まりを実現しましょう。
◇季節の移り変わりを楽しむため
初夏は季節の移り変わりを感じやすい時期でもあります。
日が落ちる時間帯にお庭をライトアップすることで、夕暮れの美しい風景や、夜空の星を楽しむことができます。これは、初夏ならではの魅力的な体験となるでしょう。
初夏の空はとても美しく、いくらでも眺めていられる、何ならそのまま庭で眠れそうな気さえしてきますがなぜでしょうか?
冬の空が「高く澄んでいる」のは、気温の低さによって対流活動が弱いため空気中の水蒸気が少なく見通しが良いからです。初夏はまだまだ朝晩は涼しく、夏に比べて乾燥もしています。そのため、気候は涼しく心地よいところに澄んだ空と青々とした植物、と言う最高の環境が誕生すると言うわけです。
この季節は本当に一瞬です。四季があり、それを愛でる文化の日本だからこそ、楽しむ術をお庭に取り入れましょう。
◇外出が制限される時期に備えるため
初夏は梅雨の時期でもあり、外出が制限されることが多いです。そのため、自宅のお庭を活用してリラックスしたり、家族や友人と過ごす時間を大切にしたいと考える人が増えます。お庭をライトアップすることで、自宅で過ごす時間をより快適で楽しいものにすることができるのです。
例えば、梅雨の小雨降る夜、自宅で久しぶりに新婚気分でご夫婦2人、ゆったりした時間を過ごすことになりました。しかし日中は見事に目を楽しませてくれるお庭も夜なので真っ暗。
これでは・・・「自宅感」しかないリビング時間になってしまいますね。
この時、美しくライトアップされたお庭が見えるリビングだったら?目をつぶって想像してください。まっっっっっったく違う空間になりますよね。
ライトアップすることの意味、とても深いですね。
光の効果を最大限に活かすための工夫
では次に、どのようにライトを当てればよいか、演出方法について考えてみましょう。
◇光の方向と角度を考える
光の方向や角度を変えることで、影を生み出したり、物体の表面を強調したりすることができます。
庭の特定の要素を際立たせるために、光の方向や角度を調整してみてください。
例えば、一点を際立たせたい場合はなるべくライトアップ対象に対して直角に、長い光にしたい場合は鈍角に。
光を当てる範囲を広げたいときは広角が広いライトや遠くからの照射。
その物のみを見ず、空間全体の中でどうのように光を当てたいか、で調整しましょう。
◇コントラストをつける
タカショー/De-SPOTトライリング 施工例
明るい光と暗い部分とのコントラストをつけることで、庭全体をより美しく演出することができます。
例えば、樹木や建物の影を利用して、光と影のコントラストをつけると効果的です。
わざと影を大きく表したいときは、遠くからライトアップ対象と壁に対して斜めにライトを当てるのがコツです。
植栽を照らす際、暗闇に浮き上がらせるようにしたいときは、植栽の真下から上へ照らすと良いでしょう。植栽の高さによって、射光距離をチェックして照明器具のタイプを選びましょう。
光と影のコントラストは、「距離」「角度」「光の強さ」がポイントです。
◇色温度を考慮する
色温度は光の暖かさや冷たさを表します。庭の雰囲気に合わせて、温かい色温度の照明や冷たい色温度の照明を使い分けることで、より良い演出が可能です。
蛍光色~オレンジがかった暖色の中で、エクステリア全体の色味とアクセント照明の色味を変えると、メリハリのある使い分けになるでしょう。
桜には白い光 |
紅葉には電球色の光 |
ここ数年で各メーカー商品は暖色化が活発になってきています。
室内で考えてみるとわかりやすいですが、蛍光灯の光はキッチンや脱衣所など作業をする明るさが必要なエリアに多く、リラックスしたい寝室やリビングはオレンジがかった薄暗い照明が心地よいと感じると思います。
エクステリア空間でも、全体的に暖色寄りのライトアップ空間にすることで温かい印象にすることを狙えるようになってきたのです。
◇間接照明を利用する
タカショー/ドットレスLEDバー 施工例
直接的に照らすのではなく、壁や床などに反射させて間接的に光を広げる方法も効果的です。
柔らかい光が空間全体を包み込み、よりリラックスした雰囲気を作り出します。
また、浮遊感のある階段の蹴込みに照明を仕込んだり、アプローチや回遊路は縁を間接的に照らすことで、触接的な光ではなくぼやっとした柔らかい光で安全な歩道ライトアップをすることができます。
低めのデザインフェンスに照明を仕込む方法なども、上から優しく植栽や歩道を照らす方法として有効です。
敷地境界に利用すれば、オープン外構の夜環境でも敷地アピールになるでしょう。
LIXIL/フェンスAL+シームレスラインライト 施工例
メーカー商品には間接的なライトアップのための部材などもありますので、活用してみるのも良いでしょう。
◇動きを演出する
風に揺れる木々や草花を照らすことで、動きを感じさせる演出ができます。
動きを演出することで、庭全体に活気と奥行きを与えることができます。
壁や地面のライトアップはモダンで都会的な印象になりますが、動きのある植栽をライトアップすれば、ナチュラルで親和的な印象を与えるエクステリアになるでしょう。
わざと揺れたり回ったりするデザインのアイテムを取り入れ、ライトアップするのも良いかもしれません。
都会的でありながらどこか懐かしい、文化的な演出になります。
浮き球:庭木や軒・テラス屋根などに |
アイアンのランタン:ゆらめくレトロ感を演出できますね |
まとめ
エクステリア照明は、現在では電気工事士の資格が無くても自分で取り付けできる商品が販売されています。
どれも有資格者のみ取り扱える商品と比べて機能的に劣りは無く、むしろ電気代を抑えられたりメリットは大きいですよ。
ただし、外部電源ユニットなどの設置はプロに確認してもらうのがおすすめです。
ライトアップ計画に合わせた電源ユニットを依頼し、準備ができたらライトアップ空間づくりを満喫しましょう。
もし、全てプロにお願いしたいとあらば、ぜひ我々にご相談くださいね。
植栽やお庭空間全体のプランも可能です。
エクステリア・お庭のライトアップで、ぜひ第二のリビングを手に入れてください★