オープン外構の「玄関怖い問題」解決方法とは?
インターホンが鳴り玄関付近にいたので開けたら知らない人だった!という体験があるかもしれません。これ、一人でいる時は結構恐怖なんですよね。
今はインターホンやオートロックも技術が進んでいますが、つい相手を確認せず開けてしまう事もありますよね。さらに戸建のオープン外構は、その解放感からどうしても侵入しやすさがあります。
また怖いのは得体の知れない人だけではなく、窃盗・盗難犯もなのです。
どんな対策ができるのか、考えてみましょう。
★CONTENTS★ ◇オープン外構の防犯対策 ◇解放感を守りつつ防犯性高めのデザイン |
オープン外構の防犯対策
新築時は設計の段階で防犯計画も練ることができますが、引渡し後はリフォームするしか方法がありません。どんなリフォームがあるでしょうか?
◇防犯用の砂利を敷く
防犯用の砂利は、通常の砂利に比べてジャリジャリと大きな音が鳴るようにできています。
犬走りなど建物周りに敷き詰めることで防犯性がアップし、人の気配に気づきやすくなり侵入対策の助けになるでしょう。
◇防犯カメラやセンサーライトを取り付ける
センサーライトは、人が動いたり通ったりすると反応して明かりが点きます。センサーの反応範囲に入ると突然明かりが点くため、侵入しようとしても明かりが目立ち侵入しにくくなります。
防犯カメラは様々なタイプがあります。録画をクラウド上に保存できるカメラは、レコーダーが不要で場所を取らず便利です。
Wi-Fiに接続するものやSIMカードでネット通信できるものなど複数のタイプがありますので、抑止目的のダミーカメラよりはいざという時のために録画タイプをお勧めします。
◇インターホンを玄関から遠い敷地入口に設置する
オープン外構でインターホンが玄関にある場合、どうしても初めから敷地内へ訪問者を誘導することになってしまいます。
インターホンは敷地に1歩入ってしまう前に鳴らせるよう、できるだけ道路側の敷地ギリギリに設置しましょう。機能門柱は設置工事も簡単で、オープンの解放感を損なわずにインターホンや照明の設置ができます。※状況により電気工事が必要な場合があるため注意
また長期外泊など家が留守なことがわかってしまうと、せっかく玄関から遠いインターホンでも効果がなくなってしまいます。そんな時は、スマホで遠隔応答が可能なIoTインターホンはかなりおすすめです。
インターホンがなるとスマホで通知を受け取り応答することができるので、見知らぬ人の訪問があった際に安心です。
泥棒が留守確認で鳴らすこともあり、家にいるよう思わせるまではいかずとも、防犯カメラと併せて防犯に力を入れていることを感じさせることができます。
泥棒は人に見つかるリスクを恐れるので、防犯意識の高さを演出することは高価がありますよ。
◇門扉・門柱・フェンスを設置する
完全に視界を塞ぐようなものは避け、向こう側が見通せる程度のフェンス・壁に門柱・門扉を設置すれば、開放感を損なわず防犯性を高めることができます。
またフェンス・壁は敷地境界全面に設置するとクローズ外構になってしまいますので、設置の際はある程度間隔を開けたり前後で奥行きのあるデザインにすれば、完全に塞がずに境界をアピールすることができます。
門扉を付ける場合は、施錠できるタイプがおすすめです。毎日の出入りで施錠が面倒にならないため、スマホやカードキーをかざすタイプやリモコンキーなどを持っていれば触れるだけで開錠できるスマート門扉もあります。
解放感を守りつつ防犯性高めのデザイン
筆者の好みと独断で、「解放感」「防犯性」が共存している、良いなぁと感じる当店の事例を紹介します。
シックでモダンな敷石を、今流行の浮遊感のある施工で
・開放的なオープン外構
・門柱にインターホンがあり、門扉はないがアプローチ入口の植栽と門柱が立ち止まるべき空間をうまく演出している
・玄関まで蛇行ステップがあるため、侵入しづらい
・どの角度からも隠れられる場所がない
上記を満たしながら、モダンビューティーなエクステリアにまとまっていて素晴らしいです。
事例詳細は こちら
ご実家の敷地内に上手くおさまる新築外構
・オープン外構なのに、玄関がうまく奥まっているため目隠しのデザイン格子が抜群に効いている
・目隠し格子も裏に隠れることはできない抜群の隙間幅
・機能門柱が個性的で素敵なので、目につきやすく無視しづらいことが侵入抑止になる
・目隠し格子手前に4段のステップがあり素早い侵入は難しい
隣にあるご実家の敷地内に3台目の車を停められるようにするため、限られたスペースでオープン外構しか選択肢はありませんでしたが、奥まったアプローチをうまく利用でき良い仕上がりだと思います。防犯カメラやセンサーを目立たずに設置できそうですね。
事例詳細は こちら
ロックガーデンのエントランスで迎える新築外構
・完全オープン外構ですが、機能門柱前に立つと、玄関ドアの前に植栽が来るため程よい目隠しになっています。視線をうまく利用した知能的防犯。
・うまく目隠しをしつつも侵入者が隠れる場所はありません。
・奥行きが取れない中、石の配置によってアプローチを真っ直ぐから少しそらし、距離を稼いでいます。
・白基調でウッド調を+した外観にロックガーデンが力強さを感じさせる、シンプルながら生き生きとしたデザインです。
事例詳細は こちら
泥棒心理を知る
防犯性が高い外構にするには、実際に泥棒の聞くのが一番ですよね。
今回は最後に、警視庁調べの泥棒心理がわかる調査結果を記載します。
ぜひ外構計画の参考にしてください。
◇どんなときに泥棒はあきらめる? (警視庁 生活安全部講演資料より)
犯行を諦める所要時間・・・・・5分以内 58%
飼犬・・・・・・・・・・・・・非常に気になり避ける 67%
やりにくい家の周囲・・・・・・砂利敷き 67%
泥棒しにくい防犯設備・・・・・防犯センサーをつける 62%
防犯ベルをつける 51%
犯行時の不在確認・・・・・・・確認する 71%
その確認の方法・・・・・・・インターホンを押す 75%
犯行を中断した原因・・・・・・防犯用センサーに気が付いた 67%
犯行をあきらめる時間「5分以内」という結果は70%や80%と言うデータもあります。
5分耐え抜く外構、ぜひ目指してみてください。
まとめ
自宅で「玄関こわい」とおびえる暮らしは絶対に嫌ですよね。
お気に入りのデザインや空間と防犯性がうまく共存するポイントを、ぜひ探してみてください。
住まいは安らげることが最も大切です。
防犯性を高めることはすなわち「暮らしを豊かにすること」と認識して良いと言えます。
リフォームや新築外構のお悩み・ご相談は、何なりとご連絡ください★