エクステリアが資産価値を上げる?外構をつくり込む際のポイント☆
前回のコラム「玄関前をクールに、スタイリッシュに☆機能門柱の良さとは?」で機能門柱の良さを語らせていただきましたが、表札の項目でも触れたとおり今は住み替えをする事が多い時代です。
いざ住み替えの時になって家がなかなか売れないと言うパターンは実際多いので、資産価値になり得る外構づくりのポイントを書いて行きましょう。
資産価値とは?
家や土地を売買する際には必ず、地価と建物査定結果に沿った価格が基準となります。土地については、毎年1月1日時点の標準地 (全国に標準地26,000地点が設定されている) の正常価格を3月に国が公示する「地価公示」に示される額が基準となりますが、建物(上物)についてはたくさんの評価ポイントがあり、土地家屋調査士による評価・査定が必要になります。そして土地家屋調査士の査定によって算出されるのが、いわゆる「資産価値」と言うことなのです。
つまり土地代は売主でどうしようもない面が大きいのですが、逆を言えば建物(上物)についてはなるべく価値を高める方法があるということです。
外構で価値を上げられる方法はどんなものがあるでしょうか?
◇周辺との調和がとれた見た目
物件情報を見るとほとんどが外観の写真を最初に掲載していると思います。第一印象は影響が大きく、外観をみて「素敵だな」と感じた物件は詳細まで読む気になれますよね。逆を言えば、値段と予算が釣り合っても外観の印象次第で興味対処からはじかれてしまうということ。
最初の見た目の印象で大切なのは、まずは「周辺の街並みと外構が調和している」かどうかです。
例えば、高級住宅街なのにシンプルなオープン外構だったらどうでしょうか?泥棒に狙われ放題・・・と感じてしまいますよね。
オープン外構の家が立ち並んでいて近所には公園があり・・・と言うアットホームな雰囲気の地域なのに、高めの塀とガチガチの門柱・門扉にシャッターガレージの外構だったら?そこに住んでも「ご近所づきあいがなさそう、得体のしれない人が来た」と思われるかもしれません。そんな、地域的に奇抜な家には住みづらいですよね。
街並みや町の雰囲気・建物と外構のマッチはとても大切と言えるのです。
◇建物との調和
見た目のまとまりとして、建物の素材・色使いと外構がマッチしている事も大切です。
極端な例ですが、白と黒が基調のシンプルモダン家屋なのに外構は南欧風では、「素敵!」とはなりませんよね。アンバランスに感じてしまうと思います。
例えば木をふんだんに使用した温かみのある家であれば、外構も同色のウッドを使ったデザインで仕上げると調和します。全体は調和させ、個性を出すのは奇抜になりすぎて調和を乱さないポイントに絞るのがおすすめです。
◇動線や機能性を考えられた外構
間取りを考えるとき、多くの人が生活動線を意識して考えると思いますが、外構にも同様に当てはめてみましょう。
割と広さのある外構で、カーポートから玄関が遠いとします。買い物をする機会が多い人はこう考えます「荷物が多いとき不便だし、雨に濡れる」と。
カーポートと玄関が遠い場合は、大き目カーポートで玄関前まで屋根を付けたり、通り道に屋根を付けたりすると良いです。ちょっとしたストレスエピソードが意匠良くカバーされていることは、評価ポイントになる可能性が高いですよ。
また時代に合った機能があることも、ポイントが高いと言えます。
宅配ポスト1つをとっても、玄関前の直置き箱タイプより、それごと持って行ったりできない設置型の方がより良いですし、監視カメラや遠隔対応機能が付いているスマート家電型の方が更に良いでしょう。
家を建てたときの「最新」は売るときには「昔」になっています。リフォームで変えやすいポイントは時代に合った状態にしておきましょう。
そしてバリアフリーも重要なポイントです。
近年では浮遊感があり間接照明で美しく演出もできるステップ階段が人気ですが、車いすや杖の方にはスロープが必要です。アプローチも飛び石ではなくタイルやコンクリートブロックで平らに造った方が無難でしょう。
人は不運な事故で不自由になることもありますし、介護のために戸建購入を考える方もいます。高齢の方が住み替えで小さ目の戸建てを探されることも多いです。
蹴込み階段のアプローチは美しく素敵ですが、併せてスロープも設置などを考えるとより良いでしょう。来客の事も考えれば美しい蹴込み階段も高ポイントで、両方併せてある事が価値になるでしょう。
自転車置き場がスロープで上がった先だったりすれば、意匠的にも玄関前手摺やスクリーンなどでデザインが色々と工夫できそうですね。
◇植栽・庭は手入れしやすく
植栽は、外構の印象をつくる大きな要素です。シンボルツリーや花壇が街並みに調和している様子は大変好ましく価値を高めますが、それは手入れされていてのこと。
落葉樹は葉が落ちるため掃除が必要ですが、近年は家の購入者も高齢の方が増えているため手入れが大変な植物は敬遠されがちです。
庭木や芝生も同じで、手入れの手間だけでなくコストも考えて、葉が散らない常緑種や育ちが遅く剪定が少なく済む植栽が良いでしょう。
また、風雨・経年で腐食しまう素材はなるべく避けるのが吉。耐久性も重要です。ウッドデッキなどは樹脂や人工木など腐りにくく手入れが簡単な素材を選び、芝生であれば人工芝を検討してみてください。
維持管理しやすい外構・庭にすることがポイントです。
最後に
外構で資産価値を演出するポイントについて解説いたしました。
まとめると、
「基本的に全てが揃っていて意匠性も良く維持が簡単。リフォームするとしてもこだわりがある部分のみで済む」
そんな外構が資産価値を上げることに役立つということになるでしょうか。
できるだけ機能的で美しく且つ維持しやすいエクステリアは、人の目に良く映ります。実際に住んでいて楽さを感じられる良さがあると思いますよ。
動線構築は新築時に行うのが一番。新築をご計画中の方は、ぜひエクステリア・庭について当店にお気軽にお問合せください。
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