愛犬の為の暑さ対策!熱中症にならないためには?

2023/08/26(土) 犬庭コラム

犬は、汗を出す汗腺が足の裏に集中していることから、体温調整をするのが難しく、熱中症になりやすいことが分かっています。

犬の場合、「環境温度22℃以上」「湿度60%以上」で熱中症の危険が生じます。

苦しそうに息をするなど、普段と様子が違う時には注意しましょう。

この記事では、犬の熱中症のサインと熱中症を予防するための対策、

万一熱中症になってしまった時にとるべき対策について解説いたします。

人間にとっては快適な気候でも、犬には熱中症の危険が迫っているケースがよくあります。

毎年多くの方が熱中症で命を落としていますが、犬にとっても熱中症は命に関わるとても怖い病気です。

「犬の暑さ対策は具体的にどうすればいいの?」そんな疑問にお答えして、大切な愛犬を熱中症から守る方法をご紹介いたします。

 

犬の熱中症4つのサイン

全般的に犬は暑さに強くありません。

特に暑さに弱く熱中症になりやすいため注意が必要なのが下記の犬です。

  • 秋田犬やシベリアンハスキーなどの北方原産や被毛が厚い犬種
  • 鼻の頭までの距離が短い「短頭種」と呼ばれる犬種
  • 肥満傾向の犬

肥満傾向の犬は、皮下脂肪のために熱中症になりやすいのです。

健康のためにも過剰に餌を与えることは避けましょう。

下記のような症状が見られたら、熱中症を疑いすぐに的確な対処を行いましょう。

サイン1. 苦しそうに息をしていてよだれが大量に出ている

体温が上がると犬は口を開けて舌を出し、ハアハアと呼吸をするパンディングという動作をして体温調節を行います。

いつもよりも息づかいが荒い場合は脱水症状を起こしている可能性が高いです。

涼しい場所に移動させて水分補給をしてあげましょう。

サイン2. ぐったりしているor落ち着きがない

いつもと明らかに様子が違っていて、長い時間床に横たわりぐったりしていると熱中症になっている可能性が高いです。

落ち着きがなくうろうろしている場合も、体温調節ができなくなって涼しい場所を探している可能性が高いです。

サイン3. 体温が高くなっている

いつもよりも身体が熱くなっていると感じたら熱中症を疑いましょう。

体温測定を習慣化しておくことで熱中症予防や早期発見ができます。

サイン4. 食欲がない

気温や湿度が高い状態で、いつもはたくさん食べる犬が食事やおやつを残す場合は、熱中症を疑いましょう。

下痢や嘔吐などの症状が出たら、すぐに病院に連れて行きましょう。

 

熱中症にならないための具体的な4つの対策

人間の場合は環境温度が30℃を超えると熱中症になる可能性が高くなります。

暑さに弱い犬の場合は下記が熱中症になりやすい環境です。

  • 環境温度22℃以上
  • 湿度60%以上

22℃は、人間には快適と感じられる気温であるため、犬には熱中症の危険があるとは意外かもしれません。

真夏になる前から犬の熱中症対策は必要なのです。

それでは、具体的な対策を見ていきましょう。

対策1. 散歩や屋外遊びは涼しい時間に風通しのよい場所で行う

30℃を超える真夏では、散歩自体を控えて、犬庭や室内で過ごすことも熱中症対策のひとつです。

散歩は早朝の涼しい時間にしたり、庭で遊ばせるときでも涼しい風通しのよい場所を選んであげましょう。

日中は犬が直接足をついて歩くアスファルトやマンホールなども高温になっています。

地面の温度もしっかり確認してあげましょう。

対策2. 夏の散歩はこまめに水分補給を行い保冷グッズも利用する

庭で遊ばせるときも必要なことですが、夏場の散歩ではいつもよりもこまめに水分補給をしてあげましょう。

水の飲みやすい専用の水飲み場や、犬庭用のペットシャワーを意識的に利用しましょう。

対策3. 室温が高くならないようエアコンを利用する

22℃以上になると犬にとっては熱中症の危険があります。

室内でも暑さ対策をしっかり行う必要があります。

夏が本番を迎える前から、留守にする場合もエアコンをつけて適温を保つようにしましょう。

ただし、犬の体を冷やし過ぎないよう注意してください。

対策4. 室内の暑さ対策グッズを有効活用しよう

室内での暑さ対策グッズもたくさん販売されています。

必要に応じて有効活用しましょう。

たとえば、犬用のクールマットは床よりも表面温度が低いため、快適に眠れます。

遮熱カーテンを利用して日差しを遮ることも熱中症対策には有効です。

 

熱中症になった場合の応急処置

どれだけ十分な対策をしていても、熱中症になってしまうことはあります。

万一熱中症の症状が出た場合は、下記のように応急処置をしましょう。

  • すぐに涼しい場所に移動させる
  • 水に濡らしたタオルなどで全身を包む
  • 太い血管がある首元や内股を保冷剤などで冷やす

ただし、冷水に入れるなど急激に体温を下げるような行為は逆効果になるケースもあります。

冷やし過ぎにも注意が必要です。

応急処置を施しても症状が緩和しない場合や、下痢や嘔吐やけいれんなどの症状が認められたら、迷わずすぐに病院へ連れて行きましょう。

 

犬は暑さに弱い動物であると認識する

犬は暑さに弱い動物で、人間にとっては快適な気温でも、熱中症になってしまうこともあります。

熱中症は最悪の場合には命を脅かすとても怖い病気です。

夏の散歩の時はもちろん、室内や犬庭で遊ばせているときでも油断することなく、

愛犬の体調を管理してあげましょう