「グレーチング」 家を守るエクステリア・外構設備
網目が細かく犬も気にならないグレーチング
今朝は出がけに雨が降っていて、しかも服装を間違えてとても寒く、憂鬱な気分で通勤していました。
そんな中、自宅最寄りのバス停でバスを待っていると、ふと雨とは違う水音が聞こえて来て「このバス停優秀!」と一人で感動してしまったのですが。。。
バス停の道路側両脇にグレーチングが施してあったのです。今まで気づいていませんでした。
雨の日に乗り場前が水たまりになっているバス停を見かけますが、バス停がある場所の歩道と道路はバリアフリーにしてある場合が多く、歩道に水が入りやすいことがあります。
そこで筆者自宅の最寄りバス停は、きちんと水がはけてバス停前が水たまりにならないよう工夫がされていたのです。
そんな、実は街中でいくらでも目にしているグレーチングですが、エクステリア・外構としてどのように活躍するのか、解説していきましょう。
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エクステリア・外構においてグレーチングは、換気・排水を確保し住まいを守るために用います。
グレーチングとは、金属製の溝蓋のことです。
昭和の頃、車のタイヤが側溝にはまりJAFを呼ぶ・・・なんて光景がよくありましたが、現代ではグレーチングのおかげでそんなシーンはほとんど見なくなりましたね。
外構では門回りや駐車場前など住まいの前面に施工し、敷地内への水の侵入を防ぎます。
駐車場スペースに直接施工する場合もあります。
出入りが多いため靴のヒールやベビーカー・車いすのタイヤがはまらないよう、網目が細かいグレーチングがおすすめです。
住まい敷地内のエクステリア空間では、テラスやデッキ、ガーデンルームを設置する際によく使われます。
室内との段差を回避しつつ建物基礎の通風を妨げないようにするため、テラス・デッキ基礎と建物基礎の間に空間を設け、その上に隙間落ち防止のグレーチングを設置します。
掃き出し窓外のグレーチング
出展:リビエラ/Webサイト
また敷地内をコンクリート地面にする場合や、庭の水はけのために設置したりします。
くぼみのあるグレーチングに玉砂利などを敷きつめ、その上にプランターを置いておしゃれに見せる商品などもあり、グレーチングはまさに敷地の内外を問わず活躍してくれる重要アイテムです。
近年では、FRP(繊維強化プラスチック/樹脂と複数の繊維等を複合して強化したもの)製のグレーチングを室内の採光やデザイン性のために使うことも増えてきました。
吹き抜けに設置したり、子供が遊びながら下を覗き見られる空間にしたり、用途は幅広くなっています。
出展:フィールドガレージ様 WEBサイト
FRPグレーチングとアクリル板の床
鉄製の網目且つ摩擦面が少ないことで、グレーチングは滑りやすさが課題でした。
ですが現在では技術開発により、革靴などでも滑りにくい加工を施せるようになっています。
車道などあまり人が直接歩かない場所には、スタンダードな編み目のグレーチング。
人が歩行する場所には編み目が細かく滑りにくいグレーチング。
グレーチング表面に細かな凹凸をつけ摩擦を増やす技術
天然石やセラミックなどを充填し、デザイン性を持たせたグレーチング
また側溝の形状に合わせて施工できるよう、グレーチング裏側の形状も様々です。
いつごろからか、鉄泥棒のニュースが報道されるようになり「迷惑な話だなー」なんて他人事で聞いていましたが、実は鉄泥棒の中にはグレーチング泥棒も多くいるようです。
盗んだグレーチングをリサイクル業者に持ち込みお金に換えるようで、近年では警察からリサイクル業者へ通達が回っており持ち込めばすぐにバレます。
つい3日前にもグレーチング泥棒逮捕の報道が出ていました。
グレーチングは街中の「安全の要」です。
既出の通り、昔は溝にはまったり落ちたりする話はよくありました。それによって子供がケガをし、はまり方が悪くて骨折したと言う話も聞いたことがあるくらいです。
盗み自体がまずありえないのですが、街や地域の安全のためのグレーチングを何だと思っているのか。。。筆者の母親の子供の頃みたいに「こ○だめ」に落ちて反省しろ!と言いたいものです。
残念ながらこれはこ○だめではなく集水桝。
集水桝のグレーチングは正方形に近いものが多い。
街でグレーチングを見かけたら、ぜひ注目してみてくださいね。
★この記事を読んで
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