外構リフォームのポイントと注意点
住まいの外観や庭のデザインは、その住環境全体の印象を左右します。
外構リフォームを行う際には、慎重な計画と検討が必要です。
これを何となくで進めてしまうと、後々不便や追加のコストが発生することもあります。
そこで、外構リフォームを成功させるためのポイントと注意点について、掘り下げていきましょう。
◇ポイント ◇注意点 ◇まとめ |
ポイント:
1. 目的を明確にする
まず、なぜ外構リフォームを行うのか、どんな目的を持っているのかを明確にします。
例えば、美観の向上、機能性の向上、メンテナンスの簡素化など、目的に応じてリフォームの方向性が異なります。
具体的な例:
・外壁の汚れが目立ち、古ぼけて見える → 外壁の塗り替え
・庭木がすかすかでリビングが丸見え → 庭の植栽の追加
・隣家が建ち陽当たりや目線の変化に対応したい → 庭のレイアウト変更
2. 予算を設定する
外構リフォームには様々な費用がかかります。
予算を事前に設定し、それに合わせて計画を立てましょう。
必要に応じて、プロのアドバイスを受けながら適切な予算を見積もることが重要です。
具体的な例:
リフォームの全体予算をまず決め、その内訳は全体予算を意識しながら優先順位で決めていきます。
施工店に、とりあえず希望を全て反映させた見積りを作成してもらい、そこから削っていったり製品を変えたりしながら全体予算に収まるよう調整するのが、手間も少なく大きなブレが起きにくいでしょう。
3. デザインの検討
外構のデザインは、住まいの雰囲気やライフスタイルに合わせて選択します。
自然な風合いを重視するか、モダンで洗練されたデザインを求めるか、はたまた純和風か和モダンか。
デザインの方向性によって、使う素材やレイアウトが異なります。
具体的な例:
・ウッド中心のナチュラルなデザイン → ナチュラルウッドデッキの設置
・中世ヨーロッパのような外構 → 鋳物(ロートアイアン)を使ったデザインの外灯の取り付け
・重厚な和邸宅 → 和風庭園の作庭
素材やレイアウトだけでなく色使いも変わってきますので、デザインの方向性は明確に定めましょう。
4. 機能性を考慮する
外構に求められる機能性も重要なポイントです。
駐車スペースの確保、荷物の収納、庭の利用用途など、必要な機能をしっかり考慮しましょう。
ご自分の暮らしをイメージして何度もシミュレーションする中でピックアップすることが重要です。
具体的な例:
車が将来増える可能性 → カーポートの設置計画
釣りやキャンプが趣味 → 物置・収納ボックスの追加
庭で静かで穏やかな時間を満喫 → ベンチやテーブルの設置
シミュレーションは何度行ってもしすぎと言うことはありません。
むしろ毎回違うイメージが浮かぶ場合は何度でも繰り返して、心理の中にあるイメージを出し切り取捨選択することが大切です。
「あれを叶えたい!」と思っていても、実は”憧れ”のレベルで実現するには生活スタイル的に合わない場合もあります。
そう言った現実からズレたイメージを無理やり形にしてしまうと、「無駄な費用だった」と言う結果を招きかねません。
エクステリア製品は安い物ではありません。
暮らしシミュレーションは何度でも行ってくださいね。
5. プロフェッショナルの助言を求める
外構リフォームは専門的な知識と技術が必要な場合があります。
リフォームのプロと協力し、最適な計画を立てることが大切です。
ご家族の思い出づくりとしてDIYを望まれる場合も多いですが、そういう場合は専門家と相談しながら、「どこにどのようなDIYなら費用、維持管理、安全性に問題なく行えるか」を念頭に計画を立ててください。
特に隣地境界に関わるDIY(塀、フェンス、など)は、「大丈夫だろう」と言う感覚で行って問題に発展するケースも多くあります。
外構・エクステリア自体が外との関わりが深いものですので、専門家に相談しながら計画を進めるのが無難です。
注意点:
1. 法規制や許可
外構リフォームには地域の法規制や建築基準法など、様々な規制が関わってきます。
リフォームの計画を立てる際には、これらの規制に注意し、必要な許可を取得することが重要です。
計画や取り扱うアイテムによっては、自治体への申請が必要なものもありますので、確実に把握するには専門家へ相談するようにしましょう。
2. 予期せぬ問題への対応
リフォーム中に予期せぬ問題が発生することもあります。例えば、地盤沈下や水漏れなどの構造上の問題が発見される場合があります。
その際には、迅速かつ適切な対応が求められます。
リフォーム計画はできるだけプロの力を借り、独自で行わないことが賢明です。
費用を抑えるつもりが、予期せぬ問題が起こりこじれ、結局余計にかかってしまうリスクは高いものと認識しましょう。
3. メンテナンスの考慮
外構のデザインや素材を選ぶ際には、将来的なメンテナンスの必要性も考慮しましょう。
メンテナンスが煩雑だったりコストが高かったりする場合、リフォーム後の維持管理が困難になる可能性があります。
4. 完了後の評価
リフォームが完了した後は、その成果をしっかりと評価しましょう。
予定通りに進んだか、目的が達成されたか、そして快適な居住環境が実現できたかを確認し、必要に応じて調整を行います。
リフォーム前後の写真や記録の比較や住環境の改善点の洗い出しから、リフォームの成果があるかの判断を行うと良いでしょう。
まとめ:
「何となく」「こんな感じ」「○○っぽく」のようなあいまいなイメージのまま進めるのは、外構リフォームを失敗へ導いてしまう道を進むことになります。
外構リフォームは、住まいの価値を向上させるだけでなく、快適で居心地の良い空間を創造する重要な取り組みです。
ポイントと注意点をしっかりと押さえながら計画的に取り組むことで、リフォームを成功させることができるでしょう。
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