災害でも壊滅しない風雨に強い庭をつくろう★
本日は12月3日。お昼には20℃近くまで気温が上がるようで、令和5年が間もなく終わろうとしていることを忘れてしまいそうな陽気になるようです。
近年気候変動の影響なのか、局所豪雨や降り続く長雨での土砂災害など、自然災害の発生が増えているように感じます。せっかく素敵な家やお庭を手に入れても、たった一晩でぐちゃぐちゃになってしまったら・・・
そうならないために、日ごろからどんな対策ができるか、見ていきましょう!
◇水はけのよさは庭の命!
庭の水はけが悪いと、蚊や病害虫が発生して不衛生になってしまったり、植物の根が十分な酸素を吸収できず育たなかったり枯れたりしてしまいます。
大雨の後水たまりができてしまったりいつまでも湿っているようでしたら、早めに改善をしましょう。
水はけが悪くなる原因としては「土」か「地盤」の2つがあります。
「土」悪い場合は
・元が湿地帯(埋立地)だった/粘土質、赤土質などの保水性が高い土
・庭木や植栽で根詰まりしている/土の劣化(手入れが行き届いていない)
「地盤」が悪い場合は
・造成、整地の際に銃器で締め固めた
・地盤が元々弱い
・岩盤が地下にある/地下水が湧き出していたり通り道がある
それぞれどのような改善方法があるのでしょうか?
土を改善する
① 自然の法則にしたがう
何もしないということではありません。水は高いところから低いところへ流れる自然の法則に従い、庭に高低差を付けるのです。
低くしたい場所の土を掘り起こし高くしたい場所に盛り土をし、側溝に水が流れるよう整地をします。
② 土壌改良
土に水が通り抜ける隙間がないと、当然水ははけてくれません。土に水が通る隙間をつくります。硬くなった土は耕しやわらかくします。その時に粗目の砂利や腐葉土を混ぜると効果的です。
水はけ目的でなくても定期的に行うと、植物がよく育ち病害虫の駆除になります。
③ 水はけが良い土を入れる
今ある水はけの悪い土の上に水はけが良い土を盛り土する方法です。盛り土はちょっと土をばらまく程度ではありません。高さ30cmくらいは盛り土しないと意味をなさないため、地面が高くなってしまい土留めや建物基礎、植栽に影響します。
新しく入れる土の分、古い土を掘って入れ替えたほうが良いでしょう。
地盤が原因の場合は、
④暗渠(あんきょ)排水設置
⑤雨水浸透桝(ます)設置
などの方法があります。業者に相談し、最適な方法を相談してください。
雨水浸透桝
画像引用:マテラス青梅工業株式会社 様 WEBサイト
暗渠排水
→ →
画像引用:ガーデンスタジオ雅楽庭・新光園 様 WEBサイト
暗渠排水工事と併せて続いて土壌改良をすることも多いですね。
◇庭の舗装材には透水タイプを
全面が土ではなく、舗装材と植栽や石を組み合わせて造るお庭の場合、舗装材は透水機能を持つ物がおすすめです。
水はけが良い舗装材は水が地中に抜け、水たまりになりにくいので、雨の最中も後も足を取られません。
水が地中に浸透することで植栽の生育も促します。
◇庭木の剪定や根のチェックをこまめに
台風の前などは鉢植えを家に上げたりガーデンファニチャーを覆ったり、対策を行うと思いますが、動かせない庭木・植栽は普段から対策しておく必要があります。
庭木は枝葉の生い茂りで風通しが良くないと、強風時に煽られ強い力がかかります。場合によっては倒れてしまいかねないため、普段から剪定(透かし剪定)で風通しを良くしてください。病害虫の防止にもなりますし、樹形を整えられますのでおすすめです。
お手入れの際には、「グラつきがないか」「風で飛びそうな枯れ枝がないか」「腐食がないか」などのチェックも行い、不安があれば造園会社などに相談してください。
また、根の張りが浅い庭木は支柱を立てましょう。しっかり根を張っている庭木でも、強風が吹きやすい環境では支柱を立てておくことをお勧めします。
強風禍で動かせない大き目の鉢植えは、土がこぼれないよう新聞紙などを詰め込み、倒して集めて置くとよいでしょう。
◇ガーデンファニチャーの扱い
お庭やテラスを快適にしてくれるガーデンファニチャーですが、家に入らない物も多くいざと言うとき対処に困る事があります。
そんな時はまず、移動できるものは壁際など風の影響を受けにくい位置に集め、紐などでフェンスや柱に固定します。重心が高いものやグラついているものは逆さにして固定してください。重心が下がって動きにくくなります。
汚れ避けカバーも破れなどがないか確認の上、風のあおりを受けにくいようできるだけファニチャーにピッタリ沿わせて包みましょう。しっかり縛ったつもりでも強風で緩んで飛んでしまいやすいので、縛る時は「もやい結び」などがおすすめです。
移動できないタイプのパラソルは畳み、傘の部分をしっかりと縛って固定します。
もやい結び
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もやい結び:船を係留するときに使われてきた頑丈な結び方
おすすめのガーデンファニチャー → こちら
◇耐風強度が高いテラス屋根+スクリーンやガーデンルームで安心
普段からガーデンファニチャーを置くスペースにスクリーン付きのテラス屋根があれば、少しの対策で安心を得ることができます。
耐風強度を高めた製品がありますので、強風や台風が多い地域の場合はぜひ検討してみてください。
ガーデンルームは天気が良い日は開け放ち、悪天候の時はクローズできるタイプもありますので、大変有用でガーデンライフにはおすすめです。
お庭ライフは普段からの維持・メンテナンスが肝ですので、上手に対策して長く楽しんでくださいね!
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