ウッドデッキ+フェンスの空間演出術
日本において戸建住宅にウッドデッキ設置が定着したのはいつ頃でしょうか。
バブル期にホテルなどで取り入れられ始め、次第に住宅にも広がっていったようですが、日本家屋にも元々「縁側」「濡れ縁」と言うデッキとよく似た性質の部位があります。特に「縁側」は、掃き出し窓に続いているので庭に面している場合が多くデッキと非常によく似ています。
しかし縁側は屋根の範囲のみなので濡れず、対して風雨にさらされる場所に設置するのが「濡れ縁」です。“濡れてしまう縁側”と言う意味合いをこめて呼ばれるようになったと言われています。
濡れ縁は可動式の物もあり、腰掛けて使う目的が強いように感じます。
濡れ縁 引用:尾上組様WEBサイト
日本の文化として庭と家屋は一体のものとして捉えて来ましたので、ある意味庭も家の中。
濡れ縁に腰掛けてくつろぐのは理に適っているように感じます。
対してウッドデッキは、デッキを部屋空間のように使いますね。西洋では庭は屋内から鑑賞するものという捉え方の文化ですので、屋外空間を室内にいるかの様に満喫するために派生したのではないかと思います。
花見や屋台など屋外での飲食が大好きな日本人には、庭になかなか手をかけられない忙しい現代において、家にデッキがあるスタイルは定着しやすかったのではないでしょうか。
ウッドデッキには目隠しフェンスがおすすめ
デッキは開放的で気分が上がったりリラックスできたり、暮らしに良い時間をもたらしてくれるものですが、それが外から丸見えでは困ってしまいますよね。
近年では庭の手入れが大変なためスペース有効活用のためにデッキを導入されるパターンも多く、敷地境界ぎりぎりまでデッキにした場合などはフェンスが無ければ視線に耐えられない空間になってしまいます。
お庭を空間として楽しむには、程よい“プライベート感”が必要なのですね。
◇好みの素材・色で眺めを演出
三協アルミ/ヴィラウッド、ジーエムラインW
ウッドデッキとフェンスの素材・色の組み合わせは、デッキ空間に大変重要な要素です。
どのような空間にしたいかをしっかりとイメージして、ガーデンファニチャーなども念頭に置きつつ選びましょう。
天然木を再現したデッキにウッド調のフェンスでナチュラルな空間にし、シンボルツリーや植栽などでグリーンを楽しんだり、モダンテイストのデッキにラッピングなどのスタイリッシュなフェンスで、ホテルやビル屋上テラスのような都会的なプレミアム空間を演出するなど、組み合わせで様々な空間をつくることができます。
◇フェンスで好みのディスプレイ
フェンスを利用してエクステリア空間を小物アイテムで彩ることができます。
ラティス調や横スリットのフェンスにハンギングプランツや壁掛けプランターをディスプレイしたり、緑化フェンスでツタ植物を這わせたりすれば、グリーンを楽しむデッキ空間に。
想像しただけでハーブティーを飲みたくなりますね♪
◇フェンスにシェードやタープを組み合わせる
フェンスを屋根近くまで高めに設置しシェードなどを設置すれば、ホテルのようなラグジュアリーなデッキ空間にできます。
シェードなどがあれば、日中の日差しを遮るだけでなく、デッキを照らすときの明かり漏れがしにくくなり、夜間のライトアップを楽しめる空間になります。
この場合、シェードなどがデッキ全体にかかるよう設置するのが、意匠的にもポイントです。
◇内と外のカラーを合わせる
デッキの色を選ぶときは、隣接している部屋のフローリングと色調を合わせるようにしましょう。そうすれば、部屋とデッキが一続きに見え、広々した解放感を感じられます。
フェンスのカラーはサッシと合わせるなど室内ともマッチするものにすれば、一層統一感のあるすっきりとした空間になりますよ。
デッキ空間で暮らしに一味追加を
開放的な空間を求めてウッドデッキを設置したのに、外から見えすぎて全然活用してない!と言う事は結構多いようです。
住宅の開放的な空間は、全てを取っ払ってしまうのではなく、必要な目隠しをしつついかに開放的に演出するかどうかで心地よさが決まります。
フェンス使い、ぜひ実践してみてくださいね。
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