長く暮らせる家に。スロープの知識
子育てが始まると、お子さんを乗せて、お子さんが走るようになっても荷物を乗せて、1日出歩いてもお子さんがへたらない年齢までは、お母さんにとってはベビーカーが大活躍しますよね。最近はベビーカー自体が頑丈で、安定を取るため重量がある物も多いです。
そんな時家に欲しいのがスロープ。玄関を出てすぐ乗せてしまって階段は持ち上げるはめに。。。なんて時、スロープがあれば問題なし。
スロープを始めに設置しておけば、思わぬケガで松葉杖をつく時や将来車いすが必要になった時などでも、エクステリアのリフォームをせず快適に家まで入ることができます。
今日は、そんなスロープ設置の際のポイントをご紹介します。
◇傾斜はゆるやか、幅広に
スロープの傾斜角について考えてみましょう。急すぎると上れませんし、下りは危険ですよね。「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(通称:バリアフリー法)」では、公共施設等にバリアフリー化、障害者への不当な差別禁止などを義務化しているのですが、その中に「建築物移動等円滑化誘導基準」と言う、移動が困難な方が円滑に移動できるような建物の基準を定めています。
それによると、屋外スロープの傾斜は1/15が基準となっています。それ以上の勾配のスロープには手すりが必要です。
1/15とは、15cm進んだ場合の高低差が1cmの時が1/15の傾斜です。角度で言うと約4.76度。つまり、住宅の基礎は30~45cmですのでスロープ出発点を∓0cm着地点を+30cmとした場合、最低でも30×15=4.5m程度のスロープの長さが必要になります。屋内はもっと傾斜がゆるやかな1/12が基準です。
土地によっては敷地境界から玄関までの傾斜もありますので、スロープの距離が必要な場合は折り返しデザインにしましょう。
スロープ幅の基準は、公共施設では130cm以上とされていますが、住宅では100cm程度あれば安全とされています。ただ、屋外で壁がない状態のスロープでは、安全を重視してできるだけ余裕をもって設計しましょう。
JIS規格の車いすは電動・非電動共に横幅70cmで標準化されています。スペースの問題で最低限しか幅を取れない場合は、80cmは確保し縁石を付けましょう。
住宅屋内廊下の幅は75cm程度が主流で、立って歩いて人とすれ違う時狭さを感じますから、手すりを付ける可能性や車いすの幅などを考え屋外でも130cm以上など、広く取れたほうが良いに越したことはありませんね。
◇すべりにくい素材で仕上げを
スロープは傾斜があり、雨が降るとコンクリートやタイル仕上げのスロープは滑りやすくなります。洗い出しやインターロッキングは、素材の観点・凹凸があることから安全面でおすすめです。
インターロッキングはコンクリートブロックを互いにかみ合わせる手法で、デザイン的にもカラフルにできたりバリエーションを楽しめます。
洗い出しは、コンクリートが完全に完全に固まる前に表面を水で洗い流し、中の砂利を浮かび上がらせる手法です。ボコボコするほどではない凹凸があり、横滑りなどもしにくい仕上がりにできます。
インターロッキング 洗い出し
◇手すりを付けるときは持ち手が樹脂製のものがおすすめ
ステンレスやアルミなどの金属製手すりは軽く添えるには滑りやすく、夏は熱く冬は冷たくなり触りたくないものになってしまいます。
樹脂製手すりにすれば熱伝導率が低いため、心地よく使えるでしょう。
スロープにおすすめの素材
スロープの仕上げに向いているおすすめ舗装材を紹介します★
◇東洋工業/グレノボーダー
透水機能があるコンクリート平板で、水はけが良く夏の熱も溜めにくい素材です。
角の面がない「ゼロエッジ」なので意匠性も高く、車いすのタイヤがガタつきません。
詳しくは こちら
◇東洋工業/アクリナペイブ
天然骨材(コンクリートの素材として使う砂・砂利)の洗い出し加工を施してあり、更に透水機能も持つ高性能な平板です。
カラーも豊富で様々なデザインのエクステリアとマッチします。
詳しくは こちら
◇ユニソン/ビバラス[ai]洗い出し透水
透水機能を持ち、降雨時に水たまりができにくい舗装材です。優しい表情の中に天然石の温かみを感じられます。
詳しくは こちら
2024年1月15日まで開催中のクリスマスコスプレフォトコンテストにお使いいただける「コスプレグッズプレゼント」、
「ガーデニング用品売り尽くしアウトレットセール」は大感謝祭は終了しましたが引き続き行っていますので、お近くでご用事の際にはぜひお立ち寄りください★
フォトコンテスト詳細は こちら
★この記事を読んで
「これ悩んでた!」「ずっとどうにかしたかった」とピン!と来た方★
まずは質問してみる → 問合せフォーム
対面で相談したい → 来店・相談予約
ちょっとしたご質問でもお気軽にどうぞ♪