お庭の冬支度は春支度でもあります★

秋晴れの空

最近やっと涼しくなりましたね。日中はまだ割と気温がありますが、空気が秋を迎えた感じがします。
お庭はこれから冬へ向けての準備をしていく季節です。

冬の準備?寒くなるから庭に出なくなるだけだと思うけど。。。と思った方もおられるかもしれません。
植栽が無ければそれでも大丈夫です。

今回のお庭の冬支度とは、主に植栽についての話になります。
どんな準備が必要なのか説明していきましょう。

秋の庭木

 

草花の冬支度

お庭によってはこれから咲く花もあるかもしれませんので、咲き終わったと仮定してお話していきます。

雑草

まずは雑草です。
春に生えて来てからで良いと思いがちですが、春先は遅霜が降りたり雪解け直後で地面がぬかるんでいる状態の可能性があります。
ぬかるんだ地面の上で雑草取りをするのは大変です。

ぜひ秋の内に雑草は取ってしまいましょう。
その方が春を気持ちよく向かえることもできますよ。

 

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草花

次に地植えの草花です。
花が咲き終わった花は、花がらをきれいに取り除きましょう。花がらを残しておくと、栄養が花がらへ送られ続けるため株全体に栄養が行き渡らず、翌年の花付きが悪くなります。

また草花は一年草か宿根草かでやることが変わります。

一年草>
これは名前の通り枯れた後再び芽吹くことはありませんので、枯草は抜いておきましょう。
根っこは地上部と一緒に抜いてください。残していると病原や菌の繁殖の温床になることがあります。
抜いた根っこは乾かして廃棄するか、堆肥に入れて利用することも可能です。

種が収穫できれば、9~11月に植え付け時期の草花の種は、抜いた後の土を整えて植え付けをすると良いでしょう。

コスモス
一年草のコスモス

 

<多年草・宿根草>
しなびた株は抜きましょう。土の養分をしなびたほうの株に取られてしまいます。
株元の枯れ葉などはきれいに取り除き、傷んだり枯れたりしている下葉は取り除きます。

耐寒性のある多年草・宿根草の根はそのままで冬越しできますが、お住まいの地域の気温で冬越しできるかはよく確認しましょう。
日光が足りない場所や寒風が当たる場所は避けたほうが無難です。
また、問題無さそうな場所の地植えでも、株元をマルチングすると効果的です。

寒くて冬越しできない株は、掘り上げて鉢に植え替え凍らない場所で管理します。

ハツユキカズラ
原種は日本にも自生する多年草・ハツユキカズラ かわいい。

 

<マルチング>
整えた株の根本にマルチングをしましょう。
地植えの場合は屋内に移動ができないため、霜から根や新芽を守るために株元を覆います。

マルチング材には腐葉土や堆肥、藁、バークチップなどがありますが、落葉樹の落ち葉がある場合は落ち葉のマルチングは経済的ですね。
腐葉土や堆肥・藁・落ち葉は、春になったらそのまま土にすき込めます。藁をすき込む際は、繊維が長いままだと分解に時間がかかり保水力が上がりすぎる場合がありますので、短めに裁断してからすき込みましょう。

ヒューケラ
ヒューケラを藁でマルチング
ビニールマルチング
黒ビニールのマルチングは日光の熱を吸収し保温効果が高い

 

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庭木の冬支度

剪定

庭木は草花とは違う準備が必要です。

庭木は春に花が咲く姿をイメージして樹形を整えておいたり、伸びすぎて不要な枝を整理して健全な生育を促すために剪定を行う必要があります。
植物の枝は適度に間引いて生育させることで、必要な栄養を必要な枝に行き渡らせることができます。また、好みの樹形に仕立てていく楽しみのためにも、剪定は欠かせない作業です。

そして、剪定は植物の活動が最も低下する秋から冬に行うのが基本的には最適です。
ただし樹形を変える程の切り戻し「強剪定」は、植物の種類によって適期が違いますので注意してください。

切った場合どこから新芽が出てくるのか、位置を確認しながら春をイメージして剪定してみましょう。

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<マルチングもだけど、ボディを保温>
マルチングは草花だけでなく庭木の株元にも有効な手段です。ですが樹木の場合は幹があり、草花よりも冷気に当たる面積も大きくなります。
雪が降る地域では、積もった雪の重みで枝や幹本体が折れてしまうことも。

そのため、冬の気温が低ければ低いほど、全体を覆う対策が有効です。特に常緑樹は落葉樹に比べて寒さに弱い傾向があるので、0~ー5℃以下が続くような地域ではぜひ対策をお勧めします。

〇保温カバー
ビニールや不織布でできた、植物全体をすぽっと包みこむカバーです。
これにより、冷風や霜から植物を守ります。雪が積もらない地域の低木には施しやすい対策です。

また大型の家庭用ビニールハウスなども、高さが収まる場合はとても便利で安価に収めることができます。

ビニールハウス
家庭用仕様のビニールハウス

 

〇こも巻き
日本で古来より行われてきたソテツ(蘇鉄)の防寒対策です。
「こも」は以前はマコモと言うイネ科の植物で造られましたが、近年ではわらが一般的です。
マコモは「神が宿る草」としてしめ縄にも使われており、こも巻きには樹木への畏敬の念が込められてきたのかもしれませんね。

二条城二の丸庭園のこも巻き
二条城二の丸庭園/ソテツのこも巻き
出展:元離宮二条城 公式WEBサイト

 

まとめ

ガーデンエレガンス本店のショールームには観葉植物店も入っていますが、庭木同様に観葉植物も、暑い寒い渇くなどの感覚は人間と同じだとつくづく実感します。
観葉植物がお好きな方は、屋内環境の整えにとても注力されることと思いますが、お庭の植物はもっと過酷な環境下で過ごさなければなりません。

また「好みの樹形に仕立てる」って、最高に楽しいですよね。
ご自分で難しい作業は、何なりとご質問くださいね★

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それでは、秋冬のお庭ライフ、楽しんでください♪

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