あるある!“オープン外構の悩み” どうやって解決する?

オープン外構

塀や壁・フェンスで敷地を囲わない「オープン外構」。狭小地が多い京都では特に多いスタイルです。

「開放的」や「費用を抑えられる」などのメリットがある一方、「気づかずに敷地内に入られる」「角地で車に通りぬけされる」などの敷地境界の曖昧さが引き起こす問題もあります。

 せっかくの開放的な外構、問題解決・維持したいですよね。
今日はそんな問題の解決方法を考えてみましょう。

 


 ★CONTENTS★

 ◇単純・簡単!「物を置く」
  ・鉢植え・プランター
  ・いけず石や止め石

 ◇侵入しづらい環境をつくる
  ・防犯カメラ
  ・センサーライト

 ◇私有地とわかるエクステリアデザインにする
  ・地面をデザインする
  ・エクステリアアイテムで境界アピール

 ◇まとめ

 

単純・簡単!「物を置く」

プランター

植物がふだんからお好きな方は、好みの鉢植えやプランターを敷地境界内側に置いてみましょう。

この方法はまず「簡単」、「物理的に境界がわかる」、そして「手入れをしている姿を見せることで私有地のアピール」と、3つの解決要素があります。

プランター 

 

いけず石や止め石を置く

プランターと似ていますが、いけず石を置くことで「敷地境界」「進入禁止」をアピールします。

いけず石とは、京都の方にはお馴染みですが、細道の曲がり角など建物の角に置かれる石です。対して止め石は、日本庭園や神社・寺などで「この先へは行けません」を知らせるための、紐を括り付けた石です。

 「いけず石」がおかれる目的は、元はリヤカー避けから始まっているようで、自転車・車への注意喚起の意味合いで置かれます。ぶつかってしまったらお互いに傷ついたり壊れたりするので注意喚起なのですからむしろ「親切石」と呼んでほしい所ですが、そこは京都・・・という事で色々とお察し頂ければ(笑)

(大阪発祥と言う説もありますから、語源は複数かもしれませんね。)

いけず石
いけず石

止め石
止め石

 

 

侵入しづらい環境をつくる

防犯カメラ

防犯カメラ

防犯カメラを敷地境界に向けてわかりやすい位置に設置しましょう。

間違えて踏み込んでしまう場合の抑止には弱いですが、泥棒・空き巣など意図的に侵入しようとする場合には効果絶大です。

 

録画だけでなく録音も可能なタイプだとなお良いでしょう。また近年ではスピーカーが付いている物もあるので、侵入者に対して声掛けができたりもします。直接対峙せずに済むのは安心ですね。

 

センサーライト

センサーライト

防犯カメラと比較すると少し効果は弱くなりますが、人が通ると点灯するセンサーライトもおすすめです。

意図せず踏み込んでしまった場合は人の敷地と認識を植えることができますし、良く見えず間違えて足を踏み入れることの防止になります。
泥棒・空き巣などは自身の動きがわかることを嫌がりますので、動くと反応するセンサーカメラは一定の効果が期待できます。

 

私有地とわかりやすいエクステリアデザインにする

◇地面をデザインする

敷地内地面がアスファルトの場合、前面道路と見分けがつかず侵入されやすくなります。明確に私有地だとわかるよう、前面道路とは全く違うデザインを施しましょう。

 例えば、

・コンクリートの色を変える
・境界内側にタイルやブロックを施工する
・段差を設ける
・スリット&砂利や芝生などで明確に見せる

など、環境に合わせて様々にアイデアを出すことが可能です。

地面のデザイン
前面道路との段差、コンクリート、洗い出し、砂利を駆使した境界

作品詳細は→ こちら

 

◇エクステリアアイテムで境界アピール

フェンスや塀を設置とオープン外構ではなくなってしまうと思われるかもしれませんが、アイテムの使い方は多様です。

 

<作品例>

角地事例
作品の詳細は→ こちら

角地のコーナーに門柱とミニガーデンを用いた作品例です。角の境界が通り抜けできないよう仕上がっています。

この作品例では門柱の後ろに同じデザインの目隠し壁を設置していますが、壁を設置せず門柱を枕木にしたりスクリーンにしたりと置き換えても良いでしょう。

LIXIL/Gスクリーン
LIXIL/Gスクリーン
角地のコーナー敷地アピールにもってこいです

 

 

ウッド調コンクリートで境界アピール
作品詳細は→ こちら

完全オープン外構ですが、しっかりと敷地を強調している作品です。

ウッドは多少大きいものや数量多く設置しても圧迫感を感じにくいのが特徴に思いますが、これはやはり日本人の気質でしょうか?
「木」は柔らかに主張してくれます。

※この作品例で使用しているのは木を再現したコンクリート製品です。

 

◇おしゃれなフェンスを設置する

てすり
作品の詳細は→ こちら

こちらはアイアン調の手摺なので高さがありますが、このような手摺や、膝高程度のデザインフェンスを敷地境界周辺に設置し、境界を明確にするのも良いでしょう。照明が仕込んであり、夜は照らして境界をアピールしてくれる製品もあります。おしゃれや美しさでアピールできるのが良いですね。

 

下のLIXILさんの商品画像は非常にわかりやすいですね。

フェンスAL
LIXIL/フェンスAL シームレスラインライト

 

 

まとめ

敷地境界問題は、「土地を所有する」と言う概念がある限り消えません。そもそも人類は、大昔から寝食を「土地」で争ってきました。

なるべく穏便に自らの土地を守るためには、エクステリアアイテムをうまく使って、しっかり敷地範囲をアピールしていきましょう。

 

そのデザインの美しさ、おしゃれさは、街の景観をつくることにも繋がります。ぜひ素敵な街並みの中に暮らしたいですね♪

 

 

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